蒼蘭訣(そうらんけつ)あらすじ29話・30話、ネタバレ

第29話あらすじとネタバレ

小蘭花(しょうらんか)から九幽一夢(きゅうゆういちむ)を飲ませようとしたが、東方青蒼(とうほうせいそう)は彼女の真意を察し、密かに薬を吐き出した。共に未知の場所へ行き苦しみを分かち合う事は葉わないものの、どんな苦難も共に乗り越える覚悟を決めた。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、29話ネタバレ

外で待つ巽風(そんほう)は、術者(じゅつしゃ)に小蘭花(しょうらんか)の解放を懇願し続けた。彼の誠意に心を動かされた術者は、小蘭花(しょうらんか)に試練を与える。十数えるまでに諦めなければ解放するというのだ。仏居洞の中で、小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)との思い出を支えに苦痛に耐える。同時に、東方青蒼(とうほうせいそう)も部屋で何度も気を失い、衰弱していた。

小蘭花(しょうらんか)がついに解放されると、巽風(そんほう)は心から彼女にひれ伏し、月主(げっしゅ)と崇めた。東方青蒼(とうほうせいそう)も疲れた様子で仏居洞に現れ、小蘭花(しょうらんか)の手を取り共に去る。月(げつ)族一同が新月主に敬意を表した。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、29話ネタバレ

長珩(ちょうこう)は誅仙台(ちゅうせんだい)に送られ、帝君は彼の仙籍を剝奪し、仙族から追放、死後は凡塵に落とすと宣言した。しかし、丹音(たんいん)が駆けつけ、小蘭花(しょうらんか)が息山(しょくさん)神女(しんじょ)であることを明かし、さらに命簿(めいぼ)樹(めいぼじゅ)で長珩(ちょうこう)と小蘭花(しょうらんか)の結婚を二度見たと告白した。一度は仮間(はんかん)、二度目は忘川河畔(ぼうせんかはん)でのことだった。丹音(たんいん)は情に流され真実を隠していた自分の過ちを認めた。帝君はこの告白を受け、神女(しんじょ)を救うため危険を冒した長珩(ちょうこう)に罪はなく、むしろ功績があると認め、戦神(せんしん)の地位を回復させた。その時、容昊(ようこう)が月(げつ)族が三千人の戍辺戦士(じゅへんせんし)を殺害したと告発し、帝君の怒りを買い、月(げつ)族討伐へと傾いた。

長珩(ちょうこう)は容昊(ようこう)の嘘を見抜くが、容昊(ようこう)はそれが帝君の望む結果だと理解していた。容昊(ようこう)を処罰しても帝君には何の得にもならないが、三千人の死を東方青蒼(とうほうせいそう)のせいにすれば帝君は満足するだろう。帝君自身も二人の会話を聞いていたが、何も言わずに立ち去った。

長珩(ちょうこう)は容昊(ようこう)の行動の裏に何かがあると察知し、彼が前戦神を救う以上の目的を持っていることに気付く。容昊(ようこう)は長珩(ちょうこう)を欺きたくないため、これ以上追及しないよう求めた。

殤闕は長年貯めた俸禄(ほうろく)を地窖(ちこう)に隠し、鍵を結黎(けつれい)に渡して共に人生を歩みたいと告げた。結黎(けつれい)は彼の誠意に感動し、求婚を受け入れ、結婚後は一緒に商売をして殤闕に走り回ってもらうと冗談を言った。殤闕は幸せそうに結黎(けつれい)を抱きしめた。

蝶衣(ちょうい)は灃沅を見つけ、容昊(ようこう)を救うよう脅迫し、証拠として半分の玉佩を見せた。それは星落(せいらく)が双子を出産した後、二人にそれぞれ持たせた証だった。子供たちを守るため、灃沅は一人を月(げつ)族に、もう一人を仙界に残したのだ。行方不明の娘の情報を得るため、灃沅は蝶衣(ちょうい)の要求に応じるしかなかった。

月(げつ)族では、小蘭花(しょうらんか)は殤闕をはじめとする全員から尊敬され、跪拝された。小蘭花(しょうらんか)から殤闕との結婚を承諾したと聞いた結黎(けつれい)は喜んだ。小蘭花(しょうらんか)は殤闕に結黎(けつれい)を大切にするよう釘を刺し、殤闕も命をかけて結黎(けつれい)を守ると誓った。それを聞いた結黎(けつれい)は幸せを感じた。

突然、蝶衣(ちょうい)が巽風(そんほう)の前に現れ、東方青蒼(とうほうせいそう)の業火(ぎょうか)が回復しない理由を明かそうとする。

一方、小蘭花(しょうらんか)は鏡台に向かっていたが、鏡に映った顔が赤地女子(せきちじょし)の姿に変わる。すぐに元の姿に戻ったものの、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)の妖艶な笑みに違和感を覚え、彼女が偽物だと気付いた。その時、巽風(そんほう)が報告に来たが、小蘭花(しょうらんか)は邪魔をされたと怒り、攻撃しようとする。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は彼女を気絶させ、抱きかかえた。

実は、赤地女子(せきちじょし)の元神(げんしん)は骨蘭に宿っていた。小蘭花(しょうらんか)の東方青蒼(とうほうせいそう)への想いが浅ければ骨蘭を外すことは容易だが、深い愛情があるため、無理に外せば彼女を傷つけることになる。さらに、赤地女子(せきちじょし)の元神(げんしん)は小蘭花(しょうらんか)の元神(げんしん)を吸収しており、十日以内に骨蘭を外さなければ小蘭花(しょうらんか)は衰弱死し、東方青蒼(とうほうせいそう)も後を追うことになる。

東方青蒼(とうほうせいそう)の死を避けたい巽風(そんほう)は、承影(しょうえい)剣(しょうえいけん)で小蘭花(しょうらんか)を自害させ、赤地女子(せきちじょし)の元神(げんしん)を取り出し十万の兵士を救うことを提案した。月(げつ)族の末裔として小蘭花(しょうらんか)は犠牲になるべきだと主張する。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は激怒し、小蘭花(しょうらんか)を傷つけることを拒否。そして、情根樹(じょうこんじゅ)が抜かれたため、自分はもはや三界を恐れさせる東方青蒼(とうほうせいそう)ではないと巽風(そんほう)に告げた。

蝶衣(ちょうい)は結黎(けつれい)の背後に現れ、神女(しんじょ)を連れてくるのが遅いと言い、結黎(けつれい)の体内の毒を刺激した。結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)を傷つけることを拒むが、蝶衣(ちょうい)は殤闕にも毒を仕掛け、どちらを救うか選択を迫る。三日以内に小蘭花(しょうらんか)が現れなければ、殤闕も毒で死ぬことになる。蝶衣(ちょうい)が去った後、殤闕が約束通り現れ、結黎(けつれい)は彼の首筋に毒の痕跡を見つける。

この日のために殤闕は結黎(けつれい)に菓子を買って大切に懐に入れていたが、菓子は砕けてしまっていた。彼は悪い予感を感じた。殤闕も小蘭花(しょうらんか)の身を案じるが、結黎(けつれい)はただ殤闕が長生きし、自分も無事であることを願った。

仙界軍が迫る中、月(げつ)族は一緻団結して戦いに備えた。巽風(そんほう)は撤退と城の割譲を提案し、東方青蒼(とうほうせいそう)を闇に嘲諷した。しかし、彼の言葉は逆に皆の闘誌に火をつけ、仙界との決戦を誓う声が天に響き渡った。一方、東方青蒼(とうほうせいそう)は大殿に座り、沈黙を保ち、策を練っていた。

第30話あらすじとネタバレ

小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)との結婚式の準備に追われていた。結黎(けつれい)が駆けつけ、高価な鳳冠がないことを心配するが、小蘭花(しょうらんか)は花で冠を編むことに決めた。彼女は自分の宝物を結黎(けつれい)に分かち合おうとするが、結黎(けつれい)はそれを拒否し、泣きながら走り去ってしまう。小蘭花(しょうらんか)は結黎(けつれい)が自分を騙していたことを最初から知っていたが、彼女が身分を取り戻せるよう手助けすると約束してくれたのは結黎(けつれい)だけだった。騙されていると知りながらも、小蘭花(しょうらんか)はそれを受け入れていたのだ。その姿を見て、結黎(けつれい)は涙を流し、小蘭花(しょうらんか)を殤闕と同じように愚かだと嘆く。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、30話ネタバレ

仙界との決戦を前に、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)にここを去るように言う。月(げつ)族の人間ではない彼女がこの苦難を経験するべきではないと考えていたのだ。しかし、小蘭花(しょうらんか)はどんなことがあっても一緒にいると誓ったことを彼に思い出させる。未来の妻として、彼女の居場所は蒼塩海であり、どこへも行かないと告げる。東方青蒼(とうほうせいそう)は感動し、彼女を強く抱きしめた。

夜になり、小蘭花(しょうらんか)は目を覚ますと東方青蒼(とうほうせいそう)の姿が見えず、女のすすり泣く声が聞こえてくる。蝋燭を手に持ち進んでいくと、同じく蝋燭を持った謝婉清と出会う。謝婉清は小蘭花(しょうらんか)に、二人の運命は繋がっていて、小蘭花(しょうらんか)の復活は彼女の死を意味すると告げる。説得は失敗に終わり、謝婉清は徐々に姿を消し、周囲には赤地女子(せきちじょし)たちの悲鳴が響き渡る。その時、東方青蒼(とうほうせいそう)が現れ、怯える小蘭花(しょうらんか)の手を握る。すると、小蘭花(しょうらんか)の腕輪の骨蘭から黒い煙が噴き出し、東方青蒼(とうほうせいそう)の目に襲いかかる。彼は心の奥底にある闇の世界へと引きずり込まれてしまう。黒い煙は、東方青蒼(とうほうせいそう)が協力しさえすれば、小蘭花(しょうらんか)と月(げつ)族を救えると囁く。悪夢から目覚めた東方青蒼(とうほうせいそう)は、同じく悪夢にうなされていた小蘭花(しょうらんか)を慰め、彼女が大きな豚になる夢を見たと言って笑わせる。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、30話ネタバレ

長珩(ちょうこう)が小蘭花(しょうらんか)を訪ねてきた時、彼女は距離を置き、東方青蒼(とうほうせいそう)との結婚の意思を固く伝える。目前に迫った大戦を前に、彼女は長珩(ちょうこう)と距離を置きたかったのだ。長珩(ちょうこう)は彼女を息山(しょくさん)族の滅亡の地へ連れて行き、彼女の本当の身分を明かす。しかし、小蘭花(しょうらんか)は自分はただの小蘭花(しょうらんか)であり、西山神女(しんじょ)の使命を背負いたくないと主張する。玄武(げんぶ)に身分を確かめられた後も、小蘭花(しょうらんか)は運命に抗い、東方青蒼(とうほうせいそう)と共にいることを選び続ける。

小蘭花(しょうらんか)と長珩(ちょうこう)が外出したことを知っても、東方青蒼(とうほうせいそう)は心配していなかった。彼女が戻ってくると信じていたからだ。巽風(そんほう)は東方青蒼(とうほうせいそう)の厄介事を解決するため、小蘭花(しょうらんか)を監禁するよう命じられる。巽風(そんほう)は長珩(ちょうこう)にこのことを伝え、長珩(ちょうこう)は小蘭花(しょうらんか)を救うため、再び戦いに身を投じる覚悟を決める。

監禁されている間、小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)のことをずっと考えていた。巽風(そんほう)は東方青蒼(とうほうせいそう)からの伝言として、結婚式は中止になったと告げる。小蘭花(しょうらんか)は信じようとせず、巽風(そんほう)は東方青蒼(とうほうせいそう)から送られた蘭の花と承影(しょうえい)剣を見せ、開戦時には彼女を人質にすると脅す。結黎(けつれい)は侍衛の服を着て潜入し、小蘭花(しょうらんか)を救い出す。そして、蝶衣(ちょうい)から解毒剤を騙し取ろうとするが、蝶衣(ちょうい)は蘭の花が作り出した幻影だったと分かる。

決戦が迫り、東方青蒼(とうほうせいそう)は愛する者を犠牲にしたくないと苦悩する。黒い煙が再び彼の目に侵入し、この苦しい選択を解決できるのは自分だけだと囁く。東方青蒼(とうほうせいそう)は剣を振るい、黒い煙の支配から逃れる。ちょうどその時、小蘭花が駆けつける。彼女は東方青蒼(とうほうせいそう)が祟気(すいき)に操られることはないと信じていたのだ。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花の本当の身分を知っていたことを認め、骨蘭は彼女を守るために送ったのだと明かす。小蘭花は涙を流し、今の東方青蒼(とうほうせいそう)の言葉を信じようとせず、もし愛していないのなら、なぜ自分の前に姿を現したのかと問いただす。