第22話あらすじとネタバレ
東華(とうか)上君は暮光(ぼこう)に、瞭望山に太蒼神槍が出現し、麒麟神獣もそこに現れたことを伝えました。しかし、清穆(せいぼく)と白玦(はくけつ)の類価点については、確たる証拠がないため、二人の間に関係があるかもしれないという疑念を抱きつつも、言及を避けました。太蒼神槍が妖界の手に落ちることを懸念した暮光(ぼこう)は、仙界の者たちに神槍の認主を促す命令を出し、成功すれば上君の位を与えるとしました。
後池(こうち)は危機を脱した後、清穆(せいぼく)が深く考えずに森簡(しんかん)に挑んだことを責めました。しかし、清穆(せいぼく)は後池(こうち)を救うことしか頭になく、自分の非を認めませんでした。清穆(せいぼく)の強い思いに、後池(こうち)はそれ以上責めることができず、薬を飲ませることにしました。清穆(せいぼく)は甘えて後池(こうち)に薬を飲ませてほしいと頼みますが、不器用な後池(こうち)は直接薬を清穆(せいぼく)の口に押し込み、危うく噎せさせてしまいます。
薬を飲んだ後、清穆(せいぼく)は後池(こうち)に、瞭望山で出会って以来、ずっと好意を寄せていたと告白しました。告白後、清穆(せいぼく)は後池(こうち)の手を握りますが、後池(こうち)は手を振りほどき、清穆(せいぼく)の焦りすぎを指摘します。それでも清穆(せいぼく)は気にせず、後池(こうち)がまだ柏玄(はくげん)のことを思っていることを理解しつつ、ただ傍にいたいと願う気持ちを伝え、小漓(しょうり)のように仮病を使って後池(こうち)に付きまとうと冗談を言います。この言葉に後池(こうち)は嬉しさと恥ずかしさで、その場を離れました。
鳳染(ほうせん)は常沁(じょうしん)を連れて訪ねてきます。後池(こうち)は景澗(けいかん)もいることに気づき、不思議に思います。景澗(けいかん)は縛霊鎖を見せ、自分の存在を説明した後、耳を塞ぎ、自分がいないものとして後池と鳳染(ほうせん)が自由に話せるようにしました。後池は常沁(じょうしん)の助けに感謝し、森羽(しんう)との関係に悩む彼女を慰め、いつでも清池宮に来るようにと誘います。常沁(じょうしん)が去った後、鳳染(ほうせん)はすぐに柏玄(はくげん)の話を切り出し、後池が強い関心を示したため、鳳染(ほうせん)は清穆(せいぼく)のことを尋ねます。
天啓(てんけい)は森簡(しんかん)に仙界との和睦を勧めます。蕪浣(ぶかん)の月弥(げつび)殺害など多くの悪行を考えると、和睦などすべきではないと森簡(しんかん)は理解に苦しみます。天啓(てんけい)は、神界が開かれていないため、妖界の霊力が不足し、真神の力が回復していないと説明します。今、太蒼神槍が現れ、もし仙界に奪われれば彼らの力はさらに増すため、和睦を隠れ蓑に神槍を奪うことを提案します。
鳳染(ほうせん)は後池に、火麒麟(かきりん)が瞭望山に出現したことを伝え、後池は調査に行く気を起こします。清穆(せいぼく)には休養してほしいと思っていましたが、後池の意思を知った清穆は同行を強く希望します。後池に断られた清穆は景澗(けいかん)に頼み込み、鳳染(ほうせん)はそこで初めて景澗(けいかん)に耳を塞ぐのをやめさせます。景澗(けいかん)は縛霊鎖の件で盗み聞きではないと弁明し、清穆に北海氷酒を十壇贈ることを約束させます。清穆は景澗(けいかん)に縛霊鎖を譲ってほしいと頼み、後池と繋ぎとめたいと願います。景澗(けいかん)は不思議がり、清穆は後池への想いを打ち明けます。清穆の気持ちを聞いた景澗(けいかん)は彼を助けると約束し、四人での同行を後池に相談しに行きます。
瞭望山近くに到著すると、後池は山麓で鳳染(ほうせん)が縛霊鎖を解いて戻るのを待ちます。清穆は後池に付き添い、彼女が天宮の人間に会いたくないことを知っているので、術を使って後池を幼女の姿に変えます。暮光(ぼこう)は縛霊鎖を解いた後、鳳染(ほうせん)に挨拶し、景澗(けいかん)の妖界での働きを褒めます。森簡(しんかん)が和睦に応じるという知らせを受け、暮光(ぼこう)は妖族の瞭望山への立ち入りを許可します。
妖族は神槍を奪おうと集まり、閑善は外側で彼らを阻止し、神槍が現れるのを待ちます。妖君たちは閑善のやり方に疑問を呈し、彼らが議論している最中、景昭(けいしょう)は羽化傘の力で多くの人を傷つけ、追い払おうとします。駆けつけた清穆と後池はこの光景を見てすぐに景昭(けいしょう)を止め、叱責します。景昭(けいしょう)は清穆に甘えようとしますが、幼女の姿になった後池に「父ちゃん」と呼ばれ、邪魔をされます。
後池は自分の身分を利用して景昭(けいしょう)を厳しく叱り、老祖と呼び、礼を要求します。この機に、後池は景昭(けいしょう)に再び天雷の刑を受けさせ、激怒した景昭(けいしょう)は羽化傘で仮撃しようとします。しかし、景昭(けいしょう)が行動を起こそうとした瞬間、暮光(ぼこう)が現れ、後池と清穆を守り、仙妖間の衝突を鎮めます。後池と清穆は天宮との関わりを避けるため、すぐにその場を離れます。
清穆は後池と景昭(けいしょう)の過去を尋ね、後池は幼い頃、景昭(けいしょう)に水中に突き落とされて辱めを受け、溺死しそうになったことを話します。霊力が弱かったため、孵化するのに四万年かかり、古君(こくん)は彼女のために霊丹妙薬を探して各地を旅していると話します。話を聞いた清穆は、後池の景昭(けいしょう)への仕打ちを過剰だとは思わず、むしろ自業自得だと感じます。暮光(ぼこう)と東華(とうか)上君は後池について話し合い、上古(じょうこ)との類価点や白玦(はくけつ)に価た清穆が傍にいることから、彼女の身分に疑念を抱きますが、確証はなく、古君(こくん)の帰りを待つしかありません。
景昭(けいしょう)は太蒼神槍を奪って上神に昇進しようとしますが、近づくやいなや紅日(こうじつ)の残存する気に傷つけられ、同時にその真神の威厳は彼らの奪槍行為を叱責します。
第23話あらすじとネタバレ
天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)が生きているという淡い期待を抱き、神槍の出現と麒麟神獣の降臨を目撃するために瞭望山へ向かいました。しかし、現れたのは紅日(こうじつ)の残魂のみで、天啓(てんけい)は失望します。紅日(こうじつ)は神槍には定められた主人がいるため、諸仙が奪おうとするのを非難しますが、景昭(けいしょう)は上古(じょうこ)真神を軽んじ、天宮こそが三界の頂点だと主張し、取り合いません。
景昭(けいしょう)は大胆にも紅日(こうじつ)に神槍を渡すよう要求し、命は助けてやると言います。後池(こうち)と清穆(せいぼく)は傍らで様子を伺い、紅日(こうじつ)が柏玄(はくげん)かどうかを確認していました。後池(こうち)が柏玄(はくげん)ではないと確信したその時、神槍は清穆(せいぼく)を選び、彼を吸い込みます。神槍の力は強大で、清穆(せいぼく)は抗えず、後池(こうち)は彼が命を落とすのではないかと心配し、助けようとしますが、弾き飛ばされてしまいます。
神槍が清穆(せいぼく)を選んだことで、天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)が生きていると悟り、衝撃を受けます。皆が清穆(せいぼく)を助けようとする中、後池(こうち)は清穆(せいぼく)の苦しみが和らぎ、神槍と融合していくことに気づきます。そして、白玦(はくけつ)の記憶が清穆(せいぼく)の意識に蘇り始めます。六万年前、白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)を探すため紅日(こうじつ)の残魂を下界に連れて行き、神槍を瞭望山に封印し、紅日(こうじつ)に守護を託したのでした。
妖族は神槍が主人を選んでいることに気づき、自分たちの計画が阻まれることを危惧し、景昭(けいしょう)は焦燥感を募らせます。景昭(けいしょう)は衆仙に妖族を阻止するよう命じ、天啓(てんけい)は混乱に乗じて妨害工作を行います。景昭(けいしょう)は景澗(けいかん)の製止も聞かず、羽化傘で紅日(こうじつ)の残魂を攻撃し、紅日(こうじつ)は消滅してしまいます。
清穆(せいぼく)と神槍の融合が完瞭すると、白玦(はくけつ)が覚醒します。紅日(こうじつ)を殺されたことに激怒した白玦(はくけつ)は景昭(けいしょう)を罰しようとします。白玦(はくけつ)の真神之力に誰も抵抗できませんが、後池(こうち)だけは無事でした。後池(こうち)は白玦(はくけつ)の意識が清穆(せいぼく)の心識に入ったため、彼に礼をし、皆を助けるよう頼みます。白玦(はくけつ)は後池(こうち)を上古(じょうこ)と思い込み、抱きしめますが、神識の欠片が消散し、清穆(せいぼく)は再び気を失います。
真神之力を感じ取った暮光(ぼこう)は様子を見に行き、神槍が既に主人を選んだことを知り、神槍を狙っていた妖族を追い払います。彼は後池(こうち)との再会を喜び、蕪浣(ぶかん)の誕生日への招待を口実に、三界の平和を願う気持ちを伝えます。しかし、後池(こうち)は仙界との関わりを避けたいと思い、暮光(ぼこう)の申し出を断り、清穆(せいぼく)を連れて去ります。清穆(せいぼく)の正体を確認した天啓(てんけい)は安堵し、白玦(はくけつ)への復讐と後池(こうち)の心を取り戻すことを決意します。
後池(こうち)は清穆を清池宮に連れ帰り、看病しながら白玦(はくけつ)の言葉を思い出します。その時、天啓(てんけい)が現れ、後池(こうち)が上古(じょうこ)であるという真実を告げます。鳳染(ほうせん)は後池のために喜びますが、それでも清穆の方が後池にふさわしいと考え、天啓(てんけい)を支持する紫涵(しかん)と口論になります。
天啓(てんけい)は、後池が上古(じょうこ)であり、三界の主の侍女で、かつて自分の恋人だったと主張し、清穆が二人の仲を裂いた張本人だと非難します。後池は信じず、天啓(てんけい)は後池にキスを迫りますが、失敗します。昏睡中の清穆は白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)の記憶に苛まれ、深い苦しみを感じ、涙を流しながら目を覚まします。後池の姿が見えず、探しに行くと天啓(てんけい)といる後池を見つけ、衝突寸前になります。後池は天啓(てんけい)に帰るよう促します。
後池は天啓(てんけい)を追い払った後、清穆を少し責めますが、彼は再び倒れてしまいます。長闕(ちょうけつ)と鳳染(ほうせん)は後池が清穆を大切に思っていることを見て取り、彼女を助けようとします。鳳染(ほうせん)は後池のために新しい服を用意し、彼女を美しく著飾らせます。後池は戸惑いながらも服を受け取り、それを著て清穆に会いに行きます。清穆は後池の姿を見て、数万年前の上古(じょうこ)を思い出します。昔の記憶で頭痛がする中、天啓(てんけい)が訪ねてきて、後池が著飾ったのは自分と一緒に出かけるためだと知ります。
清穆は後池を止めようとしますが、柏玄(はくげん)の消息を探るため、後池は天啓(てんけい)と共に去ります。天啓(てんけい)は柏玄(はくげん)を知らないと言い、瞭望山の竹屋は何万年もの間無人だと話しますが、家主の情報は明かしません。柏玄(はくげん)の話を終えた後、天啓(てんけい)は再び後池に愛を告白し、妖界全体を捧げると約束し、共に過ごすよう誘います。
第24話あらすじとネタバレ
後池(こうち)は、天啓(てんけい)からの好意を冗談だと感じていました。霊力が弱く、三界の笑いものとなっている自分が、天啓(てんけい)に好かれるはずがない、ましてや妖族全体を贈られるなんて、信じられませんでした。そんな後池(こうち)に対し、天啓(てんけい)は彼女を霊泉に連れて行き、霊力を示すように促します。そして、後池(こうち)の体内に強力な封印があり、それが霊力の発揮を阻害していることを説明します。さらに、後池(こうち)の真の姿は三界の尊者であると告げ、封印を解くために一緒に妖界へ行こうと誘います。
清穆(せいぼく)は、後池(こうち)と天啓(てんけい)がどこへ行ったのか分からず、自分に心酔する迦葉(かよう)に出会います。しかし、迦葉(かよう)が語る三界における自分の浮名話は、清穆(せいぼく)にとって退屈なものでした。後池(こうち)が天啓(てんけい)と共に妖界へ行くべきか迷っている頃、清穆(せいぼく)は特別な花を摘んで彼女を楽しませようとやって来ます。後池(こうち)は、その花が後山の西側、唯一その花が咲く場所で摘んだものかと尋ねます。清穆(せいぼく)は意味が分からず、その通りだと答えます。すると後池(こうち)は、その花が実は長闕(ちょうけつ)が蛟竜族から手に入れた貴重な薬草で、百年かけてようやく花を咲かせたものだと明かします。清穆(せいぼく)は自分が貴重な薬草を摘んでしまったことを知り、愕然とします。
自分の過ちを知った清穆(せいぼく)は、激怒する長闕(ちょうけつ)を前に慌ててその場を去り、花の修復を試みます。そんな清穆(せいぼく)のおろおろした様子に、後池(こうち)は可笑しくも可愛らしいと感じます。一方、怪我から回復した景昭(けいしょう)は、蕪浣(ぶかん)に清穆(せいぼく)への好意を伝え、二人の仲を取り持ってほしいと頼みます。しかし蕪浣(ぶかん)は、この縁談に賛成しませんでした。特に、羽化傘が操られていたこと、そしてその力が天啓(てんけい)のものだと知ると、かつて天啓(てんけい)に命を狙われた蕪浣(ぶかん)は恐怖を感じます。六万年前の出来事を思い出し、蕪浣(ぶかん)は神界の朝聖殿へ向かうことを決意します。
過去の影に怯える蕪浣(ぶかん)は、変装して清池宮に潜入し、天啓(てんけい)を襲おうとします。しかし、あっさりと見破られてしまいます。ちょうどその時、後山を散歩していた清穆(せいぼく)と後池(こうち)がその場に遭遇し、蕪浣(ぶかん)を阻止します。蕪浣(ぶかん)は撤退を余儀なくされます。この一件で蕪浣(ぶかん)は、天啓(てんけい)はまだ真神之力を取り戻していないことを確認し、ひとまず安心します。しかし、天啓(てんけい)に仮撃の機会を与えないため、仙界と妖界の対立を煽り続けることを計画します。そして、まだ白玦(はくけつ)に戻っていない清穆(せいぼく)こそが、天啓(てんけい)に対抗する重要な力になると考えます。過去の秘密を天啓(てんけい)に暴かれないよう、景昭(けいしょう)と清穆(せいぼく)の結婚を推し進め、清穆(せいぼく)を婚姻という鎖で縛ろうと企みます。
後池(こうち)は天啓(てんけい)に襲撃者のことを尋ねますが、天啓(てんけい)は過去の出来事を語りたがらず、後池(こうち)を妖界へ連れて行き、封印を解くことを急ぎます。その中で、後池は腕輪の霊力によって、うっかり天啓(てんけい)を傷つけてしまいます。怪我をした天啓(てんけい)は、それを口実に後池に甘えます。天啓(てんけい)と後池が親密に接する様子を見た清穆は、嫉妬に駆られ、天啓(てんけい)に治療を施し、後池に近づくのを阻止しようとします。
蕪浣(ぶかん)は清穆を取り込むため、景陽(けいよう)に古帝剣を探させると同時に、景昭(けいしょう)と清穆の結婚を進めます。景澗(けいかん)は、清穆がこの結婚を望んでいないことを知り、密かに清穆に自分で断るように伝えます。しかし、天仙宮を出た途端、仙将に阻まれ、清池宮へ同行させられます。清穆は偶然後池の誕生日を知り、かつて柏玄(はくげん)がいつも一緒に誕生日を過ごしていたことを思い出し、柏玄(はくげん)の代わりに誕生日を祝うことを決意します。柏玄(はくげん)がいなくなってから誕生日を嫌がる後池のために、清穆は心を込めて長寿麺を作り、蛍を見せながら愛の告白をします。後池は清穆に、永遠に変わらない愛でなければ、自分の心を揺るがさないようにと釘を刺します。
清穆は、後池こそが生涯を共にしたい相手だと断言し、様々な絶景を巡り、永遠不変の愛を証明します。後池の誕生日の最後の時間を、清穆は様々な行動で埋め尽くし、最後は自分の大切な剣を後池に贈り、ついに彼女の心を掴みます。この様子を見て、天啓(てんけい)は何万年か前に上古(じょうこ)に拒絶された自分の姿を思い出します。
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