第25話あらすじとネタバレ
天啓(てんけい)は後池(こうち)と清穆(せいぼく)が再び手を取り合う姿を、まるで万年前の出来事の再現のように目の当たりにし、もはや自分が結末を変える力を持たないことを悟ります。妖界へ戻り、蕪浣(ぶかん)の挑発に備えるしかないと考えました。
一方、景澗(けいかん)は天兵を率いて清池宮へ赴きますが、鳳染(ほうせん)に阻まれ、景澗(けいかん)ただ一人だけが宮殿内へ入ることを許されます。景澗(けいかん)の来意を問いただす鳳染(ほうせん)に対し、彼は沈黙を守ります。これに鳳染(ほうせん)は激怒し、騒ぎ立てますが、その様子を景澗(けいかん)は可愛らしく感じます。
暮光(ぼこう)は清穆(せいぼく)の心が後池(こうち)にあることを確認し、彼を苦しめるつもりはないと、蕪浣(ぶかん)に清穆(せいぼく)を婿に迎える考えを諦めるよう説得を試みます。しかし蕪浣(ぶかん)は、神界を再建するという大義名分を盾に、暮光(ぼこう)に協力を迫ります。天宮が太蒼槍を手に入れるためには、清穆(せいぼく)の力が必要不可欠だったのです。清穆(せいぼく)に会えず、真の来意を告げられないままの景澗(けいかん)に、後池(こうち)は不安を募らせます。特に蕪浣(ぶかん)の指示だと知ると、その場を立ち去ってしまいます。
景澗(けいかん)は清穆(せいぼく)に、暮光(ぼこう)からの結婚の申し出と、天宮に戻って三軍を率いるようにとの命を伝えます。清穆(せいぼく)はすぐに断ればいいと考え、景澗(けいかん)に断りの伝言を頼みます。しかし景澗(けいかん)は、蕪浣(ぶかん)が清池宮に兵を送り込んだのは、天宮が圧力をかけている証拠であり、もし清穆(せいぼく)が応じなければ、今後清池宮に災いが降りかかるだろうと忠告します。後池(こうち)に迷惑をかけたくない清穆(せいぼく)は、自ら天宮へ行き、拒婚することを決意します。
清穆(せいぼく)と景澗(けいかん)の会話を聞いた後池(こうち)は、清穆(せいぼく)が天宮へ行き拒婚することに賛成しますが、天宮との衝突を心配します。清穆(せいぼく)が出発する際、後池(こうち)は何かあった場合は暮光(ぼこう)と冷静に話し合うようにと念を押します。妖界に戻った天啓(てんけい)は、蕪浣(ぶかん)がすぐに仙妖大戦を仕掛けてくることはないと予測し、森簡(しんかん)に戦闘準備を指示する一方、淵嶺沼沢へ行き三首火龍(さんしゅか りゅう)を探し、精製した純粋な神力で上神へと昇格させるよう命じます。これは妖界の戦力を強化するだけでなく、仙界への牽製にもなります。
天宮へ赴き拒婚を申し出た清穆に対し、蕪浣(ぶかん)はまるで彼が感情に流されて行動しているかのように振る舞い、拒絶の言葉を無視します。そして、よく考えてから改めて返事をするようにと告げます。清穆は蕪浣(ぶかん)の真意を測りかね、景澗(けいかん)に相談します。太蒼槍を蕪浣(ぶかん)に渡してこの件を終わらせることまで考えますが、景澗(けいかん)に止められます。清穆の拒婚を知った景昭(けいしょう)は景澗(けいかん)に事情を尋ねます。清穆が後池(こうち)に心を寄せていると知ると、激怒し、清池宮が清穆を誘惑したのだと非難し、後池(こうち)に詰め寄ろうとします。
清穆の身を案じる後池(こうち)は、清池宮で落ち著きません。鳳染(ほうせん)と長闕(ちょうけつ)が何とかして彼女を慰めようとしますが、後池(こうち)の心は晴れません。景昭(けいしょう)が乗り込んできたと聞き、後池(こうち)は怒りに燃えますが、鳳染(ほうせん)と長闕(ちょうけつ)に説得され、身なりを整えて景昭(けいしょう)を迎えます。景昭(けいしょう)は清穆が結婚に同意したと嘘をつき、後池(こうち)に清穆を諦めさせようとしますが、後池は彼女の言葉を信じず、景昭(けいしょう)を追い返します。
森簡(しんかん)は三首火龍(さんしゅか りゅう)を見つけ、神力を渡しますが、なんと景陽(けいよう)も淵嶺沼沢に来ていたのです。森簡(しんかん)は三首火龍(さんしゅか りゅう)に、景陽(けいよう)を挑発しないようにと繰り返し警告し、まずは上神への昇格を最優先にするよう言い聞かせます。しかし、森簡(しんかん)が去った後、三首火龍(さんしゅか りゅう)はかつて淵嶺沼沢で景陽(けいよう)に受けた仕打ちを恨み、復讐しようとします。景陽(けいよう)が淵嶺沼沢へ入ってから戻ってこないことを心配した暮光(ぼこう)は会議を開きます。景澗(けいかん)はこの機会を利用し、清穆に拒婚の機会を作ろうとします。
暮光(ぼこう)は清穆に、景陽(けいよう)を救い出せれば、何でも望みを一つ葉えると約束します。清穆はすぐに後池に連絡し、淵嶺沼沢へ向かいます。拒婚の機会を得たと知った後池はようやく少し安心し、鳳染(ほうせん)と共に淵嶺沼沢へ向かいます。柏玄(はくげん)が半神破境を引き起こしたのかどうかを確認するためです。淵嶺沼沢に到著した清穆と景澗(けいかん)は、偶然後池と出会います。景澗(けいかん)は機転を利かせ、鳳染(ほうせん)をその場から遠ざけ、清穆と後池が二人きりになれる時間を作ります。
後池を驚かせようとした清穆でしたが、逆に彼女を怒らせてしまい、後悔することになります。
第26話あらすじとネタバレ
鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)と口論の後、自分を育ててくれた老木妖のお墓参りに行きました。老木妖の素性を知らない景澗(けいかん)は、鳳染(ほうせん)に詳しく尋ねます。鳳染(ほうせん)は、自分が生まれた直後に淵嶺沼沢に捨てられ、誰もが生き残れないと思っていたこと、しかし老木妖だけが自分の生存を信じ、自らの妖丹で温めて命を救ってくれたことを語ります。
当時、景陽(けいよう)と森雲(センウン)は淵嶺沼沢で戦い、全てを破壊し尽くしました。鳳染(ほうせん)も彼らの天火で命を落としかけましたが、老木妖の庇護によって生き延びました。しかし、鳳染(ほうせん)を救うために老木妖は天火に焼かれ、命を落としました。そのため、鳳染(ほうせん)は森雲(センウン)と景陽(けいよう)を親の仇とみなし、復讐を誓っていました。
全てを知った景澗(けいかん)は、兄の過ちを償うことができず、鳳染(ほうせん)に謝罪します。一方、後池(こうち)は清穆(せいぼく)に鳳染(ほうせん)と景陽(けいよう)の因縁を伝え、鳳染(ほうせん)が拒婚によって景陽(けいよう)が助けられることを望んでいないと指摘し、清穆(せいぼく)を苦境に立たせます。
清穆(せいぼく)と後池(こうち)が景陽(けいよう)を救うかどうか相談している最中、三首火竜の手下に発見され、彼らの巣窟に連れて行かれます。清穆(せいぼく)は景陽(けいよう)と不仲を装い、手下を報告に行かせ、その隙に景陽(けいよう)を救う方法を探ります。しかし、清穆(せいぼく)と後池(こうち)は三首火竜の結界を破ることができず、景陽(けいよう)は挑発的な態度を取り続けます。これが逆に後池(こうち)の機転を利かせ、脱出策を思いつかせます。後池(こうち)はわざと景陽(けいよう)に礼をし、景陽(けいよう)に天雷の刑を落とさせ、同時に三首火竜に景陽(けいよう)の雷劫が来たと思わせ、結界を開かせます。
騙されたことに気づいた三首火竜は激怒し、清穆(せいぼく)と後池(こうち)の霊力を奪って神に昇ろうとします。その時、鳳染(ほうせん)は老木妖に別れを告げている最中に、景澗(けいかん)がかつて自分が救った人物だと気づき、問いただそうとしますが、突如空に雷鳴が轟きます。後池(こうち)の身を案じた鳳染(ほうせん)は、景澗(けいかん)に質問する間もなく救助に向かいます。
鳳染(ほうせん)は到著後、景澗(けいかん)が景陽(けいよう)を救うために来たことを知り、同時に復讐の機会だと考えます。三首火竜は鳳染の景陽への憎しみを利用して景陽を殺させようとしますが、景澗(けいかん)はそれを阻止します。景澗(けいかん)は、清穆(せいぼく)が拒婚のために景陽の命を必要としていること、そして弟として兄を見殺しにすることはできないため、鳳染を止めなければならないと告げます。清穆(せいぼく)と後池(こうち)は鳳染の立場を理解しますが、鳳染は大局を考え、最終的に景陽を見逃します。
鳳染は後池(こうち)を先に助けようとしますが、三首火竜は全員を始末しようとします。その時、三首火竜の雷劫が訪れます。神に昇るため、三首火竜は清穆(せいぼく)たちにかまっている暇がなく、後池(こうち)は三首火竜が神に昇ると淵嶺沼沢の生き物を皆殺しにすることを恐れ、皆で協力して昇神儀式を阻止します。三首火竜の怒りに直面した鳳染は、皆をかつて天啓(てんけい)が仕掛けた滅世の陣の中に避難させます。そこで、清穆(せいぼく)は太蒼槍を使い、陣の余威から皆を守ります。
陣の余威で一時的に静かになった景陽は、再び鳳染を挑発し、身分が低く景澗(けいかん)の侍女にも及ばないと嘲笑します。鳳染は激怒し、今日景陽を見逃すのは後池(こうち)と清穆(せいぼく)のためだが、いつか必ず自分の手で景陽の命を奪うと宣言します。景澗(けいかん)が再び邪魔をするなら、容赦しないと付け加えます。景陽は景澗(けいかん)に鳳染と関わるなと警告しますが、景澗(けいかん)は鳳染が本当に景陽に復讐するなら、自分の命でこの因縁を解消すると答えます。
事件が収束した後、後池(こうち)は月弥(げつび)の声を聞き、思わず月弥(げつび)の塑像の手を握り、過去の美しい日々を思い出し、疑問を抱きます。三首火竜が再び彼らを見つけ、根絶やしにしようとしますが、清穆(せいぼく)は白玦(はくけつ)の真神之力を召喚し、敵を撃退します。
問題が解決した後、鳳染は清穆に景陽を連れて帰り拒婚を済ませるように告げ、後池も清穆に同行することを決めます。後池の安全を考慮し、鳳染も同行します。一行は天宮へ向かいます。一方、三首火竜は森簡(しんかん)に昇神失敗を報告し、清穆が竜息を吸い込み、余命いくばくもないことを伝えます。森簡(しんかん)は清穆の過去の行いに不満を抱き、清穆の排除は必要だと考えますが、天啓(てんけい)の仮対を恐れ、三首火竜にこの件を隠すように指示します。
第27話あらすじとネタバレ
景昭(けいしょう)は清穆(せいぼく)が弟の景陽(けいよう)を救い出したと知り、喜びに満ちていました。しかし、清穆(せいぼく)が後池(こうち)と鳳染(ほうせん)と一緒に戻ってきたのを見て、その喜びはすぐに怒りに変わりました。清穆(せいぼく)が結婚を拒否するのではないかと心配した景昭(けいしょう)は急いで大殿に向かいます。その時、清穆(せいぼく)は功績を立てた機会を利用し、暮光(ぼこう)帝君に婚約破棄を願い出ていました。
景昭(けいしょう)は必死に暮光(ぼこう)帝君に清穆(せいぼく)の願いを拒否するよう懇願しますが、清穆(せいぼく)は後池(こうち)以外の人とは結婚しないと固く心に決めていることを表明します。景昭(けいしょう)の問いかけに対し、清穆(せいぼく)は自分の気持ちを隠すことなく明らかにしました。景昭(けいしょう)は婚約破棄によって自分の名声が傷つき、三界で生きていくのが難しくなると考え、泣きながら暮光(ぼこう)に同意しないよう頼みます。
蕪浣(ぶかん)も同じく婚約破棄に仮対し、清穆(せいぼく)の心をとどめようとしますが、暮光(ぼこう)帝君は約束は簡単に破ってはいけないと考え、最終的に清穆(せいぼく)の願いを聞き入れ、彼自身の結婚を自由に決めさせます。これに不満を抱いた蕪浣(ぶかん)は暮光(ぼこう)と長い間言い争い、ついに暮光(ぼこう)は朝聖殿に閉じこもってしまいます。
清穆(せいぼく)は後池(こうち)に婚約破棄が認められたという嬉しい知らせを伝えた時、体内に潜んでいた龍息が突然発作を起こし、気を失ってしまいます。後池(こうち)はそこで初めて、清穆(せいぼく)が三首火龍(さんしゅか りゅう)との戦いで緻命的な龍息を注入されていたことに気づきます。この毒を解けるのは上神だけです。暮光(ぼこう)が閉じこもっているため、後池(こうち)は朝聖殿に近づくことができず、蕪浣(ぶかん)に助けを求めるしかありませんでした。
蕪浣(ぶかん)の助けを得るため、後池(こうち)は祁連山を譲ると申し出ますが、蕪浣(ぶかん)はそれを断固として拒否し、後池(こうち)に清穆(せいぼく)を諦めて景昭(けいしょう)を選ぶよう迫ります。蕪浣(ぶかん)は六万年もの間、後池(こうち)に無関心でしたが、この時、彼女は同情を示すどころか、後池(こうち)に自分の意思に従うよう要求します。後池(こうち)は蕪浣(ぶかん)の無情さを理解していましたが、清穆の命を救うため、屈辱に耐えることを選びました。しかし、蕪浣(ぶかん)は既に策略を巡らせており、清穆に景昭(けいしょう)と結婚させるだけでなく、後池(こうち)に跪いて謝罪させ、自分の恨みを晴らそうとしていました。
清穆は目を覚ますと、後池(こうち)の出来事を知り、すぐに彼女を止め、彼女が自分のために犠牲を払うのを見たくないと告げます。蕪浣(ぶかん)の圧力に直面しても、清穆は後池を守り抜き、天宮の規則を無視して後池を連れて北海へ逃げ、この状況から逃れようとします。
余命が少ないことを悟った清穆はついに心を開き、後池に長年心に秘めていた想いを打ち明けました。後池は深く感動しますが、清穆は龍息の毒のために再び倒れてしまいます。後池は清穆を治療する方法を探すため、天宮に戻るしかありませんでした。彼女は清穆を天宮に送り返した後、毅然として朝聖殿に向かいます。後池の身を案じた鳳染(ほうせん)もまた、彼女を助けるために駆けつけます。
後池が朝聖殿の天兵にほとんど抵抗できなくなった時、鳳染(ほうせん)が駆けつけて彼女を支えます。驚くべきことに、朝聖殿の結界は後池には全く効果がありませんでした。結界に入った後、後池の脳裏にはかつて上古(じょうこ)時代にここで神界の事務を処理していた記憶が蘇りますが、彼女は思い出に浸っている暇はなく、すぐに暮光(ぼこう)を見つけなければなりません。
後池が朝聖殿に侵入したことを知った蕪浣(ぶかん)は怒り狂って止めようとしますが、後池は既に侵入に成功していました。蕪浣(ぶかん)が鳳染(ほうせん)を罰しようとした時、景澗(けいかん)が突然現れ、鳳染(ほうせん)は自分の愛する人だと言い、鳳染(ほうせん)の代わりに罰を受けることを申し出ます。朝聖殿に侵入した後、後池は暮光(ぼこう)が閉じこもっていて、起こすことができないことに気づきます。そこで彼女は自分の霊力を使って暮光(ぼこう)を起こそうと試みます。すると朝聖殿は彼女を新しい主人として選んだかのように、混沌の力を彼女に送り込み始めます。目を覚ました暮光(ぼこう)はその様子を見て、後池がその強大な力を製御するのを助けます。
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