第19話あらすじとネタバレ
清穆(せいぼく)は再び後池(こうち)に柏玄(はくげん)の行方を尋ねます。当初、後池(こうち)は清穆(せいぼく)への不満から冷淡な態度を取りましたが、千年前、北海で清穆(せいぼく)が記憶を失ったまま目覚めたことを知り、同情を覚えます。そこで、柏玄(はくげん)の情報、特に紫月扇を見せ、紫月妖君(しげつようくん)が鍵を握っていることを示唆します。
後池(こうち)は清穆(せいぼく)と柏玄(はくげん)に価たところを感じつつも、性格の違いから清穆(せいぼく)を柏玄(はくげん)の息子ではないかと推測します。同行を拒否し、清穆(せいぼく)に一人で柏玄(はくげん)を探すように促しますが、清穆(せいぼく)は静かに後池(こうち)の後を追い続けます。柏玄(はくげん)が戻ってきたと錯覚するたびに、傍らにいるのは清穆(せいぼく)だと気づき、後池(こうち)は落胆します。
暮光(ぼこう)は、神界に身を捧げた上古(じょうこ)時代を偲び、炙陽(せきよう)から託された使命である神界の再建を決意します。そこで、最も冷静沈著な息子である景澗(けいかん)を呼び出し、人間界へ派遣し、失われた四つの神器を探させます。暮光(ぼこう)は紫玉鞭が妖界に盗まれたと疑い、景澗(けいかん)に妖界での捜索を指示します。
蕪浣(ぶかん)は現在の仙界を統べる立場に満足しており、神界再建にも天啓(てんけい)殺害の真相究明にも関心がありません。そのため、暮光(ぼこう)が景澗(けいかん)に紫玉鞭を探させるという話を聞き、不満を露わにします。こっそりと景昭(けいしょう)に会い、後池(こうち)が景昭(けいしょう)を傷つけ、紫坦に禁製をかけた件を尋ね、景昭(けいしょう)に羽化傘を与え、上君への昇進を助けます。
清穆(せいぼく)は後池(こうち)を追い続け、妖族の女君たちに人気があるのを見て、後池(こうち)は清穆(せいぼく)の美貌を利用して霊珠を手に入れます。清穆(せいぼく)は女君たちに近づくのを嫌い、熱烈な歓迎に辟易します。清穆(せいぼく)に迷惑をかけていると気づいた後池(こうち)は、彼を慰め、外袍を贈り、その美しさを褒めます。
清穆は、なぜ皆が自分を好きなのに、後池(こうち)だけが敵意を抱いているのか理解できずにいましたが、景昭(けいしょう)が自分に好意を抱いているからだと気づき、困惑します。老君に紫月妖君(しげつようくん)のことを尋ねるため、後池(こうち)と清穆は霊珠と情報を交換しようとしますが、数が足りず、一人しか入れません。後池(こうち)は自分が入り、清穆に外で待つように言います。
好奇心から、清穆は後池に神識を込めた紙人形を付けて会話を盗み聞きしようとしますが、老君に見破られます。老君は後池に清池宮の小主人としての約束を求めますが、清池宮に迷惑がかかることを懸念した後池は拒否し、紫月妖君(しげつようくん)の情報は得られません。
待っている間、清穆は妖族に後池が嘲笑されるのを聞き、怒って後池を守ります。後池は柏玄(はくげん)の情報が得られなかったことを清穆のせいにし、二人は別れます。清穆は善意で助けたのに誤解され、今回は本当に後池の元を去ります。
後池は妖界の三重天に行き、生死関を通って玄晶宮に入り、紫月妖君(しげつようくん)を探そうとしますが、霊珠が足りずに入れません。彼女は策略を用いて最後の令牌を騙し取り、清池宮の小主人として紫月妖君(しげつようくん)に頼まれたと偽り、黒白双煞に案内を頼みます。黒白双煞は生死関を突破することを要求しますが、後池は実力不足を自覚し、計略を巡らせ、黒煞を擂台から突き落とします。白煞は後池の策略に怒り、罰を与えようとしますが、そこに清穆が現れ、白煞を止め、紫月妖君(しげつようくん)の紫気を断ち切ります。数万年後の天啓(てんけい)はこれに興味を持ち、覗き見て、上古(じょうこ)と白玦(はくけつ)の姿を偶然目にします。
景澗(けいかん)は妖皇の元へ行き、用事を済ませることができず、三重天の外で鳳染(ほうせん)と出会い、共に旅をするよう誘います。清穆は後池を三重天へ入れますが、以前の誤解が解けず、無視します。後池は清穆に感謝し、年長者として機嫌を取ろうとしますが、拒否されます。最終的に後池は心から謝罪し、清穆の紙人形によって、彼が後池を守るために戦ったことが明らかになり、後池は感動します。血縁関係のない清穆は後池への想いを伝え、二人は和解し、共に旅を続けることを決めます。
第20話あらすじとネタバレ
玄晶宮の前で、清穆(せいぼく)と後池(こうち)は厳しい警備に阻まれ、途方に暮れていた。力ずくで突破するのは得策ではないと考える清穆(せいぼく)に対し、後池(こうち)はいつものように武力で解決しようとする彼をからかう。言い争っている最中、妖族の二皇子、森羽(しんう)と狐族の少主、常沁(じょうしん)が宮門前で口論を始めて、二人の注意を引いた。
森羽(しんう)と常沁(じょうしん)は幼い頃より婚約していたが、森羽(しんう)は化形できない妖狐の小漓(しょうり)を救ったことがきっかけで、彼女を守ることを誓ってしまった。これに不満を抱いた常沁(じょうしん)は、三軍の令牌を返し、玄晶宮を去ろうとする。森羽(しんう)は常沁(じょうしん)を引き留めようとするが、そこに小漓(しょうり)が現れ、常沁(じょうしん)の決意はさらに固くなる。
常沁(じょうしん)は森羽(しんう)と勝負で決著をつけようとする。その様子を横目に、清穆(せいぼく)はひまわりの種を食べながら悠然と見物し、後池(こうち)はそんな彼を笑う。後池(こうち)は清穆(せいぼく)に森羽(しんう)と常沁のいきさつを説明するが、勝負は森羽の勝利に終わり、後池(こうち)は常沁の実力に疑問を抱く。
清穆(せいぼく)は常沁の霊力について評価し、小漓(しょうり)が怪我を押して出てきたことを咎める。そして、後池(こうち)は機転を利かせ、小漓(しょうり)の治療を口実に医師を装い、玄晶宮への潜入を図る。森羽は二人を快く迎え入れた。
後池は小漓(しょうり)を一時的に人間の姿に戻し、森羽は感謝の意を込めて宴を催す。後池は術の効果は数日しか持たず、完治には更なる時間が必要だと説明し、宮中に留まることになる。後池は紫月妖君(しげつようくん)について尋ね、柏玄(はくげん)との共通点を見出す。
一方、鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)を妖族の遊郭に誘い込み、酒を飲ませて厄介払いしようとする。しかし、酔った景澗(けいかん)は鳳染(ほうせん)に絡みつき、暮光(ぼこう)からもらった縛霊鎖で彼女を縛ってしまう。後池の身を案じる清穆(せいぼく)だが、直接会いに行くこともできず、やきもきしているところに、数人の妖族の女性に連れられて酔った後池が戻ってくる。清穆は慌てて彼女を出迎える。
後池は清穆を見て興奮し、支離滅裂にこれまでの出来事を話し始める。正体を隠すため、清穆は後池を抱きかかえ、部屋に連れて行く。天啓(てんけい)は月弥(げつび)との日々、特に口論していた頃を懐かしむ。当時、天啓(てんけい)は月弥(げつび)と共に神草を採取しに行き、母親のために薬草を探していた森簡(しんかん)と出会った。
月弥(げつび)は森簡(しんかん)を気に入るが、彼の自由を尊重し、天啓(てんけい)に紫涵(しかん)を通して森簡(しんかん)の面倒を見るよう指示する。紫涵(しかん)は月弥(げつび)を想う天啓(てんけい)を慰め、昔話をする。天啓(てんけい)は月弥(げつび)に申し訳なく思い、彼女を想う資格もないと自責し、酒に溺れる。
紫涵(しかん)は天啓(てんけい)に上古(じょうこ)の捜索状況を報告する。瞭望山で上古(じょうこ)らしき女君が目撃され、生存の可能性が高まる。天啓(てんけい)はその女君だけでなく、白玦(はくけつ)に価た人物も目にする。上古(じょうこ)との再会を期待する。
清穆は夢の中で上古(じょうこ)が劫を受ける場面を再び目にし、深い悲しみの中で目を覚ます。景澗(けいかん)と鳳染(ほうせん)は一夜を共に過ごし、朝を迎えた鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)に仕返しをしようと縛霊鎖を外すよう要求するが、景澗(けいかん)には解き方が分からず、二人は争い始める。
翌朝、清穆は後池のために素包子と桃花酒を用意するが、彼女は既に外出していた。天啓(てんけい)の指示で清穆と後池を調査していた紫涵(しかん)は、二人が偽名を使っていることは分かっていたが、真の力を感じ取ることができず、上古(じょうこ)と白玦(はくけつ)であるか確信が持てない。
森羽は常沁を想い、小漓(しょうり)はそれに気づき、わざと弱ったふりをして森羽の気を引こうとする。
第21話あらすじとネタバレ
後池(こうち)は紫月泉で紫月妖君(しげつようくん)に会おうとしたが、天啓(てんけい)に見つかってしまう。彼女の正体を知る天啓(てんけい)は悪意はなく、安心した後池(こうち)は思いを寄せる紫月妖君(しげつようくん)を探しに来たと打ち明ける。喜んだ天啓(てんけい)は紫月妖君(しげつようくん)が入浴中だと嘘をつき、後池(こうち)を一人で行かせる。
景澗(けいかん)は鳳染(ほうせん)の縛霊鎖を解けず、いたずら好きな妹だと偽り、三重天の森羽(しんう)の元へ連れて行く。しかし、森羽(しんう)は神界再開の話には関心がなく、景澗(けいかん)が口にした「景昭(けいしょう)」という人物のことが気になって仕方がない。その名前に不思議な既視感を覚えるのだ。鳳染(ほうせん)の正体が露見するのを恐れ、景澗(けいかん)は彼女を連れてその場を離れることにする。偶然にも、鳳染(ほうせん)は後池(こうち)から彼女が玄晶宮にいることを知る。
小漓(しょうり)は森羽(しんう)のそばにいたいと願い、隙を見て後池(こうち)を襲おうとする。しかし、遭遇したのは清穆(せいぼく)だった。二人は交戦し、清穆(せいぼく)は小漓(しょうり)の高い修為に気づき、小漓(しょうり)も清穆(せいぼく)が仙界の者だと見抜く。清穆(せいぼく)はすぐさま退却する。三重天を離れた後、鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)に後池(こうち)が確かに玄晶宮にいると告げる。
後池(こうち)は紫月泉で紫月妖君(しげつようくん)を探し、天啓(てんけい)は後池(こうち)が彼に思いを寄せていると知り有頂天になり、仮面をつけて彼女の到著を待つ。会話の中で、後池(こうち)は天啓(てんけい)の声が柏玄(はくげん)と違うことに気づき驚き、天啓(てんけい)に泉に突き落とされる。そこで彼の素顔を見るが、後池(こうち)は彼を知らない。
後池(こうち)が紫月扇を見せると、天啓(てんけい)は彼女が白玦(はくけつ)から上古(じょうこ)に贈られた腕輪を持っていることに気づき、彼女が上古(じょうこ)だと気づいて抱きしめようとする。驚いた後池(こうち)は紫月泉から逃げる。小漓(しょうり)を避けた清穆(せいぼく)は、一人で紫月泉へ向かい後池を探す。途中で紫涵(しかん)と出会うが、二人は互いに面識がない。紫涵(しかん)は目の前の人物が白玦(はくけつ)かどうか分からず、挨拶すべきか迷う。
紫涵(しかん)が清穆(せいぼく)への対応に戸惑っていると、後池が現れ、清穆(せいぼく)を連れて走り去る。天啓(てんけい)は清穆(せいぼく)が白玦(はくけつ)かどうか確信は持てないが、腕輪から後池が上古(じょうこ)だと確信する。白玦(はくけつ)について、天啓(てんけい)と紫涵(しかん)はかつて彼に命を救われ、再び修炼できたことを思い出す。しかし、その話題になると天啓(てんけい)の感情は複雑になり、白玦(はくけつ)のかつての不信感を嘆きながらも、紫涵(しかん)が白玦(はくけつ)に不敬な言動をすることを許さない。
傷を負った小漓(しょうり)は森羽(しんう)の元へ行き、後池師弟の正体を見破り、仙術で攻撃されたと訴える。小漓(しょうり)の傷を見た森羽(しんう)は動揺し、小漓(しょうり)はそれを利用して仙界を中傷し、景澗(けいかん)が玄晶宮に和睦の話をしに来た直後に後池師弟が現れたのは仙界の陰謀ではないかと匂わせる。小漓(しょうり)に扇動された森羽(しんう)は後池たちを捕らえようとする。正体がバレたと悟った清穆(せいぼく)と後池は、小漓(しょうり)の存在もあり、逃げることを選ぶ。
後池を救うため、鳳染(ほうせん)は常沁(じょうしん)に助けを求め、玄晶宮に潜入して後池を連れ出そうとする。常沁(じょうしん)は森羽(しんう)との関係が悪化しているため協力を渋るが、最終的には鳳染(ほうせん)に協力することに同意する。玄晶宮に入った途端、鳳染(ほうせん)は森羽(しんう)に見つかる。森羽(しんう)は復讐しようとするが、小漓(しょうり)は森羽(しんう)と常沁(じょうしん)の関係を悪化させようと、常沁(じょうしん)が鳳染(ほうせん)を庇って森羽(しんう)に逆らっていると非難する。
常沁(じょうしん)は森羽(しんう)との情で訴えるが聞き入れられず、鳳染(ほうせん)は森羽と戦うことになる。戦闘中、小漓(しょうり)はこっそり鳳染(ほうせん)を攻撃して傷を負わせる。そこに後池と清穆(せいぼく)が到著し、戦闘を止める。後池は小漓(しょうり)が霊力を隠して弱ったふりをし、同情を買おうとしていた策略を暴くが、森羽は小漓の言葉に惑わされて彼女を信じる。
後池は清池宮の小主として、小漓が彼女を攻撃した罪は死罪に値すると主張し、小漓の命と鳳染(ほうせん)の自由を交換することを要求するが、森羽は拒否する。そこに、息子の復讐のために鳳染(ほうせん)を狙う森簡(しんかん)が現れる。常沁(じょうしん)は説得を試みるが、森簡(しんかん)は後池との決闘で鳳染の運命を決めることを主張する。後池が負けることを恐れた清穆(せいぼく)は、半神である森簡(しんかん)が上神の後池と戦うべきではないと指摘し、代わりに自分が戦うと申し出る。
後池は清穆(せいぼく)が森簡(しんかん)に敵わないことを恐れ、森簡(しんかん)を挑発し、清穆が彼の三つの攻撃を避けられたら勝ちという条件で決闘させる。天啓(てんけい)は後池が上古(じょうこ)であることを確認し、清穆が白玦(はくけつ)かどうかを見極めようと、森簡(しんかん)を助けて清穆の実力を見せつけようとする。二つの攻撃を受けた清穆は深手を負うが、後池は自分の腕輪を渡して彼を助ける。
二つの腕輪を手にした清穆は異なる霊力を解放し、白玦(はくけつ)の神器である太蒼神槍が現れ、森簡(しんかん)を撃退する。それを見た天啓(てんけい)は森簡(しんかん)に後池たちを解放するように命じる。閑善は瞭望山付近で太蒼神槍が出現したことを知り、東華(とうか)上君のために回収しようとするが、麒麟神獣に守られて近づくことができない。
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