第40話あらすじとネタバレ
古君(こくん)が白玦(はくけつ)を問い詰めた際、白玦(はくけつ)は後池(こうち)と清穆(せいぼく)の結婚を止めなかったこと、そして後池(こうち)が神隠山へ行ったことを咎めた理由を説明した。清穆(せいぼく)と後池(こうち)が数十年の離別を経験した苦しみをよく知る白玦(はくけつ)は、後池(こうち)が将来愛する者を失う悲しみを味わうのを見たくないため、清穆(せいぼく)がもうこの世にいないと信じ込ませ、未練を断ち切らせる決意をしたのだ。
古君(こくん)は白玦(はくけつ)の苦衷を理解し、白玦(はくけつ)と上古(じょうこ)からの恩義に感謝し、この計画に協力することに同意した。魔気を帯びた仙君について尋ねられると、白玦(はくけつ)は蕪浣(ぶかん)への疑念を明かした。しかし、蕪浣(ぶかん)がどのように魔気を隠しているのか分からず、また混沌の劫の早期発生を防ぐため、白玦(はくけつ)は蕪浣(ぶかん)への対応を見送り、古君(こくん)に後池(こうち)を安心させ、白玦(はくけつ)との接触を避けるよう頼んだ。こうして後池(こうち)の安全を確保しようとした。
古君(こくん)が去った後、景昭(けいしょう)に疑念を抱かせないよう、白玦(はくけつ)は古君(こくん)が後池(こうち)のために弁解しに来たのだと嘘をついた。景昭(けいしょう)はかつて清穆(せいぼく)と婚約していたことを白玦(はくけつ)に告げ、それを聞いた白玦(はくけつ)は、彼女も清穆(せいぼく)の借りを取り立てようとしているのかと即座に問いただした。しかし、景昭(けいしょう)は白玦(はくけつ)を清穆(せいぼく)の代わりと考えているのではなく、後池(こうち)に清穆(せいぼく)を完全に忘れさせるには、彼女と結婚し、最も権力のある女君になるのが良いと提案した。白玦は景昭(けいしょう)に特別な感情を抱いていないものの、景昭(けいしょう)が評判を気にしないので、後池(こうち)を諦めさせるために結婚に同意した。
後池(こうち)は再び上古(じょうこ)の神識に入り、白玦の上古(じょうこ)への深い愛情を目の当たりにし、虚空中で上古(じょうこ)に出会った。虚空の外の人物と初めて出会った上古(じょうこ)は、後池(こうち)に白玦の安否を尋ねた。しかし、後池(こうち)は白玦が清穆(せいぼく)を消滅させ、二人の縁を壊したと責めた。白玦が他人を傷つけるはずがないと信じる上古(じょうこ)と後池は言い争いになり、後池は上古(じょうこ)が神にならないという願いを込めた理由を問いただした。
景澗(けいかん)は清穆(せいぼく)の衣冠塚を訪れ、共に碁を打ち、故人を偲んだ。戻ると景昭(けいしょう)と白玦が結婚するという知らせを聞き、怒りを感じたものの、それどころではなかった。景澗(けいかん)は暮光(ぼこう)に羅刹地への配属を願い出た。暮光(ぼこう)は説得を試みたが、景澗(けいかん)の意思は固く、やむなく承諾した。景澗(けいかん)は暮光(ぼこう)に鳳染(ほうせん)と鳳族の魔気についても尋ねたが、暮光(ぼこう)には言えない秘密が多く、一人で悲しみに暮れるしかなかった。
蕪浣(ぶかん)は考え込む景澗(けいかん)に気づき、慈母のように振る舞って心配する様子を見せたが、景澗(けいかん)は不安を感じ、その場を立ち去ろうとした。蕪浣(ぶかん)に問い詰められた景澗(けいかん)は、偽善を止めるよう求め、婚礼後は天宮に戻らないと宣言し、暮光(ぼこう)を失望させるようなことはもうやめてほしいと懇願した。景澗(けいかん)が何か気づいているのではないかと疑念を抱いた蕪浣(ぶかん)は、鳳女(ほうじょ)を梧桐林へ調査に送り、丹鳳を捕らえ、鳳凰の子供は誰かと問い詰めた後、殺害した。
数年前、鳳凰の元に問題があることに気づいた蕪浣(ぶかん)は、鳳焰(ほうえん)と梧夕(ごゆう)を見つけ出し、二人を排除しようとしたが、鳳焰(ほうえん)が妊娠していることを知った。蕪浣(ぶかん)は丹鳳に鳳焰(ほうえん)の子供を殺すよう命じたが、丹鳳は赤ん坊の鳳染(ほうせん)を淵嶺沼沢に捨て、鳳染(ほうせん)は生き延び、鳳焰(ほうえん)の火鳳凰の身を受け継いだ。丹鳳を殺せば自分の秘密を守れると考えた蕪浣(ぶかん)は、鳳染(ほうせん)を排除し、鳳族を鳳女(ほうじょ)に任せようと企んでいた。白玦と景昭(けいしょう)の結婚の知らせを聞いた鳳染(ほうせん)は激怒し、白玦から蒼穹の境へ呼び出され、自分の出生について話し合おうという令羽を受け取ると、白玦を問い詰めるため向かった。
待ち合わせ場所に辿り著いた鳳染(ほうせん)は、白玦の令羽を使って蕪浣(ぶかん)が自分を騙して蒼穹の境へ誘い出したことに気づいた。蕪浣(ぶかん)は鳳染(ほうせん)を捕らえ、混元大法で操り、霊力を吸い取り、元丹を奪って真の火鳳凰になろうとした。かつて、鳳焰(ほうえん)の涅槃が遅れているため、鳳雲は鳳族の長の座を蕪浣(ぶかん)に譲り、鳳凰の涅槃後に返還するよう命じていた。自分より鳳族の長にふさわしい者がいることを我慢できなかった蕪浣(ぶかん)は、鳳焰(ほうえん)を排除しようと企み、鳳焰(ほうえん)が妊娠していることを偶然知ると、丹鳳に始末させたが、丹鳳は鳳染(ほうせん)を逃がしていたのだ。
蕪浣(ぶかん)が鳳染(ほうせん)を閉じ込め、霊力を吸収して火鳳凰になろうとしていた頃、景昭(けいしょう)は結婚を控えた景昭(けいしょう)を訪ね、長淵殿の女主人になれるよう尽力すると約束した。景澗(けいかん)は鳳染(ほうせん)が危険にさらされていることを知り、鳳染(ほうせん)の令羽を頼りに捕らえられた鳳染(ほうせん)を見つけ、蕪浣(ぶかん)の仕業だと悟った。
第41話あらすじとネタバレ
景澗(けいかん)は鳳染(ほうせん)を見つけ出したが、既に蕪浣(ぶかん)が鳳染(ほうせん)の正体を見破っていたことを知って愕然とする。暮光(ぼこう)に鳳染(ほうせん)の素性を明かさず、鳳染(ほうせん)から距離を置いた自分の選択が、蕪浣(ぶかん)の攻撃を招いたと深く後悔する。景澗(けいかん)にとって鳳染(ほうせん)は誰にも、蕪浣(ぶかん)にさえも傷つけさせてはならない存在であり、鳳染(ほうせん)を陣法から救い出そうと全力を尽くす。
白玦(はくけつ)と景昭(けいしょう)の婚礼は多くの仙君たちの注目を集めていた。清穆(せいぼく)の衣冠塚を訪れた後池(こうち)も式に参列する。後池(こうち)の姿を見た白玦(はくけつ)は、古君(こくん)に彼女を連れ出すよう指示する。後池(こうち)は清穆(せいぼく)との思い出を語り、白玦(はくけつ)に景昭(けいしょう)との結婚を考え直すよう説得を試みるが、白玦(はくけつ)は冷たく、後池(こうち)に清穆(せいぼく)の記憶を消すように命じる。
白玦(はくけつ)の意思の固さに、後池(こうち)は景昭(けいしょう)を挑発し、白玦(はくけつ)に愛されていない事実を突きつける。しかし、景昭(けいしょう)は全く意に介さない。権力のために白玦(はくけつ)に嫁ぐのだと嘲笑う後池(こうち)に、景昭(けいしょう)は激昂し、平手打ちを食らわせる。この機に乗じ、蕪浣(ぶかん)は白玦(はくけつ)を試すように後池(こうち)を苦しめ始める。後池(こうち)の苦しむ姿、特に清穆(せいぼく)から贈られた簪が落ちる様を見て、白玦(はくけつ)は耐え切れず蕪浣(ぶかん)を製止する。しかし、蕪浣(ぶかん)は自分の行為に非はないと主張し、白玦(はくけつ)の命令を拒否する。常に公正な白玦(はくけつ)は苦境に立たされる。幸いにも古君(こくん)が駆けつけ蕪浣(ぶかん)を止め、白玦(はくけつ)は清穆(せいぼく)が後池(こうち)に借りがあることを理由に、彼女を解放するよう求める。
白玦は後池(こうち)を許そうとするが、後池(こうち)は清穆(せいぼく)として自分を捨てるよう迫る。彼女を解放するため、白玦は休書を書く。休書を書いた後、古君(こくん)は後池(こうち)に危害を加える者があれば決して許さないと警告する。古君(こくん)が後池を連れて天宮を去ろうとした時、蕪浣(ぶかん)は天兵を率いて二人を取り囲む。同時に、天啓(てんけい)も婚礼を阻止しようと現れる。白玦が結婚を撤回せず、後池を傷つける意思がないことを確認すると、天啓(てんけい)は彼女を守るため紫玉鞭を振るい、白玦に立ち向かう。
戦いの中、白玦は天啓(てんけい)に自分を阻むなと説得する。この言葉に、天啓(てんけい)は六万年前、白玦が上古(じょうこ)を守るために取った行動を自分が妨害した過去を思い出し、同じ過ちを繰り返しているのではないかと不安になる。両敗俱傷を避けるため、後池が二人の戦いを止めようとするが、蕪浣(ぶかん)はこれを好機と見て後池を抹殺しようと攻撃する。蕪浣(ぶかん)の攻撃を受けた後池は霊脈を断たれ、祖神でさえ救えないほどの重傷を負う。古君(こくん)は後池に三界を救う心は教えたが、それに相応しい力を与えなかったことを悔やみ、自らの命と引き換えに後池を転生させ、封印を解いて上古(じょうこ)を覚醒させる。
古君(こくん)は後池に本当の身分を明かし、自らの命を犠牲にして後池を転生させ、封印を解き、上古(じょうこ)を覚醒させる。古君(こくん)の唯一の願いは、覚醒した上古(じょうこ)が後池の腹中の子供を慈しむことだった。古君(こくん)の死を目の当たりにした後池は深い悲しみに暮れ、古君(こくん)を犠牲にし、自分を奸邪の汚名を著せ、景昭(けいしょう)に何度も侮辱させた白玦を恨み、復讐を誓い、白玦との縁を切る。
古君(こくん)が後池の封印を解いた時、白玦と天啓(てんけい)は体内の強力な混沌之力を取り除こうと試みるが、後池は拒絶する。混沌之力を受け入れた後池は、古帝剣で白玦を刺し、絶縁を宣言する。景昭(けいしょう)は負傷した白玦を連れ去り、天啓(てんけい)は混沌之力に耐えかねる後池を護送し、蕪浣(ぶかん)は天兵を集めて後池を討伐しようと企む。
天啓(てんけい)から月弥(げつび)の死について聞かされた暮光(ぼこう)は、三首火龍(さんしゅか りゅう)の言葉や碧璽の死と合わせ、蕪浣(ぶかん)への疑念を深める。長年の夫婦の情から、蕪浣(ぶかん)を誤解しているかもしれないという思いに葛藤するが、最終的に自分の判断が間違っていたと悟り、上古(じょうこ)の化身である後池をこれ以上蕪浣(ぶかん)に傷つけさせまいと、追討を阻止しようとする。しかし、蕪浣(ぶかん)は暮光(ぼこう)の言葉に耳を貸さない。後池を救う術を知らない景澗(けいかん)は、羅刹地の警鍾を鳴らし、妖族襲来の偽情報を流す。
暮光(ぼこう)は警鍾を理由に蕪浣(ぶかん)の行動を阻止し、景陽(けいよう)に羅刹地の守備を命じる。
第42話あらすじとネタバレ
天啓(てんけい)は後池(こうち)を玄晶宮へ連れ帰り、後池(こうち)の安全を確保するため、紫涵(しかん)に鳳染(ほうせん)を探し出すよう命じました。目を覚ました後池(こうち)は天啓(てんけい)に、お腹の子を何としても守ってほしいと懇願します。天啓(てんけい)は彼女の願いを聞き入れ、後池(こうち)と子供を守るためなら何でもすると誓います。混沌の力の影響から後池(こうち)を守るため、天啓(てんけい)は膨大な霊力を消耗し、髪は白髪になり、妖族は彼の庇護を失い、力が大幅に弱まってしまいました。
景陽(けいよう)は羅刹地へ赴き、仙界を浄化するため全ての妖族を排除すると宣言します。森羽(しんう)は常沁(じょうしん)を守るため、一人で景陽(けいよう)に立ち向かい、常沁(じょうしん)には森簡(しんかん)に知らせに戻るよう促します。景陽(けいよう)の攻撃に対し、常沁(じょうしん)は森羽(しんう)を救うため妖丹を自爆させ、景陽(けいよう)を阻みます。全てを目の当たりにした森羽(しんう)は悲しみに暮れ、常沁(じょうしん)と共に仙族と戦うことを決意します。その時、景澗(けいかん)が現れ、自分が鍾を鳴らしたことを認め、妖族は羅刹地を攻撃していないと説明し、事態の収拾を図ります。
森羽(しんう)は負傷した常沁(じょうしん)を玄晶宮へ連れて帰ります。そこで小漓(しょうり)から、天啓(てんけい)が森簡(しんかん)に与えていた紫玉鞭の力を回収したため、森簡(しんかん)が死んだと聞かされます。森羽(しんう)は天啓(てんけい)への恨みを募らせ、小漓(しょうり)の扇動もあり、常沁(じょうしん)の忠告にも耳を貸さず、天啓(てんけい)に罪を問おうとします。玄晶宮の外では、紫涵(しかん)が騒ぎを起こしに来た妖族をうまく食い止めており、そこで森羽(しんう)と遭遇します。紫涵(しかん)は説明を試みますが、森羽は信じず、小漓(しょうり)に再び唆されて宮殿に侵入し天啓(てんけい)を討とうとしますが、紫涵(しかん)に撃退されます。
紫涵(しかん)は百年以内に皆の霊力を回復させると約束し、妖族を説得して一時撤退させます。森羽は小漓(しょうり)の真意を疑い始め、後日、彼女の正体を調べようと決心します。蕪浣(ぶかん)が景陽(けいよう)と魔器を使って後池(こうち)を排除しようとした時、紫涵(しかん)は魔器から放たれた弑神花の毒に当たり、戦いを続けることができなくなります。危機一髪、天啓(てんけい)が駆けつけ後池を救い、生まれたばかりの子に元啓(げんき)と名付けられた後、外での戦いを引き継ぎます。後池を守るために既に多くの霊力を消耗していた天啓(てんけい)は、景陽(けいよう)の持つ魔器に抵抗するのが難しく、白玦(はくけつ)の介入によってようやく争いは終結します。
紫涵の毒は深く、天啓(てんけい)でも手の施しようがありません。息を引き取る間際、紫涵は天啓(てんけい)に、百年以内に妖族の霊力を回復させ、自分の犠牲を汚名を著せられることのないよう頼みます。森羽たちは紫涵の犠牲を目の当たりにし、深く心を打たれ、天啓を責めるのをやめ、彼に敬意を表します。鳳染(ほうせん)は後池を連れて立ち去り、鳳女(ほうじょ)は蕪浣(ぶかん)の命令で後池を追いますが、白玦(はくけつ)が遣わした三首火龍(さんしゅか りゅう)に阻まれます。
白玦(はくけつ)は天宮で、景陽が弑神花を使って殺戮を行ったことを暴露し、責任を取るよう迫ります。しかし景陽は黒幕である蕪浣(ぶかん)を守るため、全ての罪を被ることを選びます。暮光(ぼこう)は景陽を罰しますが、かつて神力の衰えを隠してくれた恩に報いるため、景陽を見逃します。
景昭(けいしょう)は白玦(はくけつ)が景陽を許してくれたことに感謝し、自分の名声が傷つかないよう、蒼穹の境から追放しないよう頼みます。犠牲と裏切り、許しと和解が複雑に絡み合い、物語は幕を閉じます。
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