塵縁(じんえん)あらすじ21話・22話、ネタバレ

第21話あらすじとネタバレ

紀若塵(ルオチェン)は目を覚ますと、殷殷の姿が見えず、焦燥感に駆られ外へ飛び出した。紀若塵(ルオチェン)の呼ぶ声を聞き、殷殷は家から出て来たが、西玄(せい げん)へは同行しないと告げる。それを聞いた紀若塵(ルオチェン)は、頭痛を装い体調不良を訴え、仕方なく殷殷は西玄(せい げん)山の麓まで送ることに同意した。

一方、無尽海(むじんかい)のほとりでは、青衣(チンイー)が蘇姀に、叔父が船を用意し、海を渡る手筈を整えたことを伝えていた。しかし、蘇姀は少し考えた後、渡海を見送ることに決め、青衣(チンイー)に叔父への伝言を頼む。いつか気が変わったら西玄(せい げん)派鎮心殿へ来るようにと。

尚秋水(チウシュイ) はご馳走を持って玄真(げんしん)を訪ね、二人が談笑しているところに、姬氷(きひょう)仙師姉が突然訪ねてきて、殷殷と紀若塵(ルオチェン)が戻ってきたことを告げる。殷殷は紀若塵(ルオチェン)を目的地まで送り届けるとすぐに立ち去ろうとしたが、駆けつけた玄真(げんしん)たちに温かく引き留められ、共に山へ登ることになった。皆の好奇の視線の中、殷殷は紀若塵(ルオチェン)に対し、あからさまなよそよそしさを見せ、その異様な様子は玄真(げんしん)の疑念を招いた。

山に戻った殷殷は、まず両親の元を訪ねた。娘の様子がおかしいことに気づいた母親は、下山中の出来事を詳しく尋ねるが、殷殷は記憶を辿ろうとするたびに頭痛に襲われ、母親は彼女を休ませるしかなかった。一方、紀若塵(ルオチェン)は紫陽(しよう)真人に雲風師兄の剣を託し、彼の犠牲となった精神に敬意を表した。紫陽(しよう)真人は殷殷の状態について手の施しようがないと語り、その現実を受け入れられない紀若塵(ルオチェン)は、蘇姀に助けを求めるため鎮心殿へ向かった。

蘇姀は真実を明かした。記憶を取り戻すには、愛する者との記憶と引き換えに「女媧涙」を支払わなければならないと。落胆する紀若塵(ルオチェン)だったが、殷殷の心を再び掴み、共に過ごした記憶を呼び覚まそうと決意する。その夜、殷殷が去ろうとした時、紀若塵(ルオチェン)は既に外で待っていた。紀若塵(ルオチェン)は共に旅することを提案するが、殷殷はぼんやりとした記憶があるものの、激しい頭痛に襲われ倒れそうになる。幸い蘇姀が駆けつけ、彼女を救った。蘇姀は紀若塵(ルオチェン)に、真の愛とは与えることであり、苦痛を与えることではないと警告し、殷殷を連れて去っていった。

最後に、紫陽(しよう)真人は紀若塵を呼び出し、殷殷の記憶を取り戻すためのわずかな希望があることを告げた。同時に、顧清(グー・チン)と吟風(イン・フォン)は京で孫果(そんか)からの知らせを待ちながら、観に滞在していた。

第22話あらすじとネタバレ

紀若塵(ルオチェン)は再び体内の炎が塔から湧き出すのを目撃する。紫微(しび)真人はかつて、この塔を破壊することこそが蒼生を救い、殷殷との前世の縁を繋ぐ唯一の方法だと告げていた。その目的を達成するには、神州大地の霊穴を破壊し、天地の霊力の流れを乱し、未然に災いを防ぐ必要がある。応劫の人として、紀若塵(ルオチェン)は自らの肩に重責がのしかかっていることを自覚しているが、心に疑問が残る。紫微(しび)真人と吟風(イン・フォン)は以前から繋がりがあったのだろうか？この疑問に対し、紫微(しび)真人はただ微笑み、「天機不可泄露」とだけ言い残し、絵の中へと戻ってしまった。

紫陽(しよう)真人は九州気運図を紀若塵(ルオチェン)に託した後、玄真(げんしん)たちを集め、自身の閉関を宣言し、殷殷の世話を頼んだ。しかし、玄真(げんしん)たちは紀若塵(ルオチェン)が閉関に向かうとは信じておらず、紫陽(しよう)真人に任務を命じられたのだと推測し、試探しようと企む。紀若塵(ルオチェン)が下山して間もなく、玄真(げんしん)たち三人はその後を尾行し、同行しようとする。残念ながら張殷殷(ジャン・インイン)には知らせられなかったが、彼女は思いがけず姿を現し、紀若塵(ルオチェン)の後を執拗に追う。

吟風(イン・フォン)は吟惜塵を訪ね、孫果(そんか)の行方を尋ねる。吟風(イン・フォン)が顧清(グー・チン)に頭を下げているのを見て憤慨した吟惜塵は、貞武観が西玄(せい げん)を倒すことを約束すれば、仙人の法相を回復する方法を教えると持ちかける。しかし、吟風(イン・フォン)は人間界の出来事に全く興味がなく、吟惜塵を言葉に詰まらせる。この時、孫果(そんか)は吟風(イン・フォン)を貞武観へ連れて行き、謎の人物に会わせる。その人物は、紀若塵(ルオチェン)を倒せば仙雲魄が手に入り、顧清(グー・チン)との百世の約束を果たせると告げる。このことを知った顧清(グー・チン)は不安を感じるが、吟風(イン・フォン)は仙界に戻るためなら手段を選ばない。

金山老人は西玄(せい げん)が霊穴を破壊しようとしていることを知り、激怒して紫陽(しよう)真人との縁を切る。尚秋水(チウシュイ) もまた西玄(せい げん)と袂を分かつ。孫果(そんか)は冥山へ向かい妖皇に協力を要請し、妖族の聖地である紫金宮の霊穴の破壊を阻止しようとする。妖皇は将軍を沙海へ派遣し、紀若塵(ルオチェン)を迎え撃たせる。

張殷殷(ジャン・インイン)たちは紀若塵(ルオチェン)を尾行し、問い詰める。天狐の秘術を使い、紀若塵(ルオチェン)から目的地が沙海であることを聞き出し、一行は共に進む。満月の夜、紫金宮が出現し、殷殷は突然頭痛に襲われる。紀若塵(ルオチェン)は鎮妖鏈で症状を和らげ、その後、妖皇率いる一団が襲来する。紀若塵(ルオチェン)はやむを得ず秋水(チウシュイ)师兄を残して応戦させ、残りの者を連れて紫金宮に入る。

一方、吟風は紫金宮に到着するが、姬冰仙と玄真(げんしん)に阻まれ、時機を逸してしまう。月が沈み、任務が完了した後、立ち去ろうとするが、秋水(チウシュイ)が貞武観に捕らえられているのを発見し、仕方なく撤退する。吟惜塵は隙を見て顧清(グー・チン)を苦しめようとするが、吟風が間一髪で救出し、極楽針の危機を免れる。吟惜塵は怒って立ち去り、吟風は次に会う時は必ず紀若塵を殺すと誓う。

紫金宮の中で、殷殷と紀若塵は霊穴を探している途中、妖皇の攻撃を受け、紀若塵は負傷し窮地に陥る。まさにその時、青衣(チンイー)の叔父が突然現れ、窮地を救う。