第23話あらすじとネタバレ
蕭潤(しょうじゅん)は街中に小蘭花(しょうらんか)の価顔絵を貼り出し、曲水(きょくすい)と結黎(けつれい)は一日かけてそれを剝がす羽目になった。これに東方青蒼(とうほうせいそう)は嫉妬し、小蘭花(しょうらんか)が蕭潤(しょうじゅん)と会って好印象を与えたことを責める。一方、小蘭花(しょうらんか)も東方青蒼(とうほうせいそう)が謝婉清(しゃえんせい)と会ったことに不満で、謝婉清が東方青蒼(とうほうせいそう)に未練を持つのではないかと心配する。
小蘭花(しょうらんか)と東方青蒼(とうほうせいそう)が口論を終えた直後、今度は殤闕(しょうけつ)と結黎(けつれい)が曲水を巡って言い争いを始める。結黎(けつれい)が曲水を「天下第一のバカ」と呼んだことが原因だった。この称号は殤闕が自分のものだと考えていたため、結黎(けつれい)が他人に使ったことに腹を立て、結黎(けつれい)が自分よりも他人に興味を持っているように感じたのだ。結黎(けつれい)はそんな称号を気にする殤闕を嘲笑い、二人の間に嫉妬と喧嘩が勃発。そこに小蘭花(しょうらんか)と東方青蒼(とうほうせいそう)が現れ、二人の喧嘩を止める。
小蘭花(しょうらんか)は蕭潤(しょうじゅん)に会い、きっぱりと諦めてもらおうとする。東方青蒼(とうほうせいそう)は仮対するが、結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)に協力し、ひどい化粧で蕭潤(しょうじゅん)に会わせることで興味を失わせようと提案する。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は結黎(けつれい)の化粧に満足せず、自ら小蘭花(しょうらんか)に派手な化粧を施し、奇抜な服を著せ、下品な振る舞いまで教え込む。
だが、蕭潤(しょうじゅん)はそれでも小蘭花(しょうらんか)を気に入り、彼女の行動を特別な試練だと捉えてしまう。特に小蘭花(しょうらんか)が街中で見せた奔放な行動は、蕭潤(しょうじゅん)にとっては魅力的に映った。東方青蒼(とうほうせいそう)は嫉妬を抑えきれず、小蘭花(しょうらんか)の夫を演じ、自ら靴を履かせ、蕭潤(しょうじゅん)に小蘭花(しょうらんか)が自分の妻だと宣言する。蕭潤は深く落胆する。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)の価顔絵を全て持ち去り、小蘭花はやりすぎだと感じながらも、目的達成のため黙認する。二人は灯篭祭りの美しい景色を眺めながら手を繋いで歩く。灯篭に願い事を書く際、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花に自分に向けて願い事をすれば葉うと提案する。小蘭花は停戦を願っていたが、東方青蒼(とうほうせいそう)は蒼塩海の十万の民が囚われていることを指摘し、水雲天(すいうんてん)だけの平和を願うのは不公平だと諭す。結局、小蘭花は東方青蒼(とうほうせいそう)の永遠の幸せを願い、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花がずっと傍にいてくれることを願う。
謝婉清は全財産で身請けをし、東方青蒼と結婚しようと決意する。小蘭花は東方青蒼の気持ちがわからないと忠告するが、謝婉清は後悔しないために飛天閣を去る。
蕭潤は東方青蒼に別れを告げ、東方青蒼の妻に心を奪われたことを詫びる。しかし、その想いを断ち切れず、辺境へ行き二度と会わないことを選ぶ。東方青蒼は安堵するも、蕭潤がいなくなれば謝婉清は朝花節に結婚できないことに気づく。そこで、小蘭花、結黎(けつれい)、殤闕と共に蕭潤を見送り、引き留めてくれる人物を期待するが、蕭潤の決意は固かった。
蕭潤が出発しようとしたその時、東方青蒼と小蘭花の促しで結黎(けつれい)は一計を案じる。東方青蒼と小蘭花は兄妹で、蕭潤を試すために夫婦のふりをしていたと言い、蕭潤は試練に合格したので小蘭花と一緒になれると嘘をつく。蕭潤は喜び勇んで求婚の準備に戻る。
その後、東方青蒼は結黎(けつれい)に怒りをぶつける。結黎(けつれい)は蕭潤と謝婉清を結婚させ、東方青蒼と小蘭花が灰飛煙滅しないよう劫を乗り越えるための苦肉の策だと説明する。小蘭花も劫を乗り越えるためならどんな犠牲も厭わないと同意する。しかし、東方青蒼は偽装結婚に断固仮対し、好きな女性としか結婚しないと主張し、他の求婚者は眼中にないと断言する。
第24話あらすじとネタバレ
小蘭花(しょうらんか)は怒りに燃える東方青蒼(とうほうせいそう)を止め、ある事への同意を求めましたが、東方青蒼(とうほうせいそう)は彼女の軽率さを責めました。その時、謝婉清が現れ、東方青蒼(とうほうせいそう)は怒って拒絶しようとした瞬間、小蘭花(しょうらんか)は彼に口を噤むよう命じました。息蘭呪(そくらんじゅ)の効力により、東方青蒼(とうほうせいそう)は言葉を失います。
謝婉清が現れた際、東方青蒼(とうほうせいそう)は不満を表すため背を向けましたが、小蘭花(しょうらんか)は彼が結婚を承諾したと嘘をつき、彼を「兄上(あにいがみ)」と呼びました。喜んだ謝婉清は、結婚の用意として贈り物と生辰八字(せしんはちじ)を東方青蒼(とうほうせいそう)に渡そうとします。小蘭花(しょうらんか)は代わりに受け取ろうとしましたが、謝婉清は譲りませんでした。双方が合意すれば、生辰八字を交換するのが習わしだからです。謝婉清は東方青蒼(とうほうせいそう)を湖上の舟遊びに誘い、そこで生辰八字を交換しようと持ちかけます。謝婉清が去った後、小蘭花(しょうらんか)は苛立ち、東方青蒼(とうほうせいそう)が謝婉清を好きなのに好きではないと主張する矛盾を指摘します。本当に断りたいなら、先ほど口を開けばよかったのに、と。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は息蘭呪のせいで何も言えず、ただ目で不満を示すことしかできませんでした。
謝婉清を見送った後、小蘭花(しょうらんか)は思い悩んだ様子で、謝婉清に身分の違いから愛する人と結ばれない友人の話を持ちかけます。謝婉清は身分のために愛を諦めるべきではないと語り、小蘭花(しょうらんか)にも本当の愛に出会ったら諦めないよう諭します。小蘭花(しょうらんか)は両家の深い恨みが、彼女と想う人の仲を阻んでいると心配していました。謝婉清は小蘭花(しょうらんか)が話している友人が自分のことだと察し、それでも愛を貫くよう励まします。
東方青蒼(とうほうせいそう)は部屋で線香(せんこう)が燃え尽きるのを待ち、声を取り戻します。彼は小蘭花(しょうらんか)が長珩(ちょうこう)に嫁ぐかもしれないことに不満を抱き、殤闕に自分と長珩(ちょうこう)のどちらが優れているか尋ねます。殤闕は過去も現在も長珩(ちょうこう)は東方青蒼(とうほうせいそう)には及ばないと答えます。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)が本当に長珩(ちょうこう)を好きなのか疑い、苦悩します。
結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)に長珩(ちょうこう)と東方青蒼(とうほうせいそう)のどちらが好きか尋ねます。小蘭花(しょうらんか)は自分の気持ちは変わらず、ずっと長珩(ちょうこう)が好きだと強調します。これらの質問は東方青蒼(とうほうせいそう)が結黎(けつれい)に頼んだもので、彼は陰でこっそり聞き、心を痛めます。結黎(けつれい)は女心は複雑で、時に好きではないと言いながら本当は好きだったり、欲しいと言いながら本当に欲しいものではなかったり、欲しくないと言いながら一番欲しいものだったりすると語り、二人の本心を知るために蔵心簪(ぞうしんさん)と幽玉戒(ゆうぎょくかい)を使うことを提案します。
夜、東方青蒼(とうほうせいそう)はこっそり小蘭花(しょうらんか)の部屋に入り、彼女の蔵心簪を別の簪とすり替えます。一方、殤闕は結黎(けつれい)に告白しますが、結黎(けつれい)は自分に感情がなく、お金のことしか頭にない、一生誰をも好きにならないと告げ、殤闕を深く悲しませます。
蕭潤(しょうじゅん)は小蘭花(しょうらんか)を訪ね、街へ連れ出し、親睦を深めようとします。二人は街を歩きますが、小蘭花(しょうらんか)は菓子や花を見るたびに東方青蒼(とうほうせいそう)を思い出し、蕭潤(しょうじゅん)の誘いを断ります。蕭潤(しょうじゅん)が舟遊びを提案すると、小蘭花(しょうらんか)は仙界で東方青蒼(とうほうせいそう)と別れた時のことを思い出し、さらに気持ちが沈みます。
東方青蒼(とうほうせいそう)はそれを見ており、殤闕に昨日蔵心簪を小蘭花(しょうらんか)に返したことを告げます。彼は同心呪(どうしんじゅ)に頼らずに彼女の気持ちを知りたいと思ったからです。
小蘭花(しょうらんか)は蕭潤(しょうじゅん)に、かつて彼とこうして街を歩くことを夢見ていたと話します。蕭潤(しょうじゅん)は腰に付けていた奇幻流蛍石(きげんりゅうけいせき)を小蘭花(しょうらんか)に贈りますが、彼女は東方青蒼(とうほうせいそう)がこの石を見て怒っていた姿を思い出し、笑みを浮かべます。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)が長珩(ちょうこう)と一緒にいる時だけ笑うのだと勘違いし、悲しみながら立ち去ります。
小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)が去っていくのを見て、慌てて追いかけ、自分の気持ちを伝えようとしますが、東方青蒼(とうほうせいそう)は意地を張って謝婉清に会いに行こうとします。小蘭花(しょうらんか)は怒りと苛立ちを覚えます。
曲水(きょくすい)は小蘭花(しょうらんか)の婚礼衣装を間違えて持ち帰ってしまい、交換するため戻ります。結黎(けつれい)と殤闕も衣装を交換するため向かいます。殤闕は嫉妬から結黎(けつれい)に曲水と会わせたくありませんでしたが、結黎(けつれい)は婚礼の後、曲水も蕭潤(しょうじゅん)も殺されるのだから、やきもちを焼く必要はないと言います。曲水はこれが蕭潤(しょうじゅん)の命を狙う陰謀だと気づき、急いで知らせに戻ろうとしたところ、馬車に轢かれて命を落とします。
天界に戻った丹音(たんいん)は長珩(ちょうこう)を逃がした罪で帝君(ていくん)に叱責され、仙骨(せんこつ)を剝奪され、人間に落とされることになります。灃沅(ほうげん)が嘆願し、帝君は丹音(たんいん)に罪を償う機会を与え、雲夢沢(うんぼうたく)へ行き、赤地女子(せきちじょし)を倒し、東方青蒼(とうほうせいそう)の十万の兵士の封印を解かれるのを阻止するよう命じます。丹音(たんいん)はそれが蕭潤(しょうじゅん)の劫の失敗につながると危惧し、強く仮対し、自分が永遠に人間界に落ちる方がましだと言います。灃沅は丹音(たんいん)を製止し、自分が任務を遂行すると約束します。
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