ゆうひあらすじネタバレ(全話)

有翡(ゆうひ) -Legend of Love-
作品情報
  1. ドラマ:有翡(ゆうひ) -Legend of Love-(全51話)
  2. 原題:有翡
  3. 原作小説:有匪/Priest(当サイトで無料で読む)
  4. 豆瓣レビュー数:19.9万
  5. 豆瓣の評価:56
  6. 製作:2020年
  7. キャスト:チャオ・リーイン(趙麗穎),ワン・イーボー(王一博),チャン・ホイウェン(張慧雯),チェン・ルオシュエン(陳若軒),そんけん(孫堅),チュ・ギョルギョン(周潔瓊 ),チャン・シンユー(张昕宇 ),レッキゲン(冷纪元 ),シャ・シャオ(車暁 ),ゲン・ユエ(耿樂 ) ほか

南北朝時代、江湖は乱世に包まれ、多くの武林人士が離散していました。そんな中、“南刀(なんとう)”李徴(りちょう)は湖湘の地で四十八寨(しじゅうはちさい)を築き、落ちぶれた武芸者たちを受け入れていました。しかし、李徴の死後、名門であった四十八寨(しじゅうはちさい)も衰退の一途を辿ります。

それから幾年もの月日が流れ、李徴の孫娘である周翡(しゅうひ)は、洗墨(せんぼく)江で青年・謝允(しゃいん)に命を救われます。これが二人の数奇な運命の始まりでした。

周翡(しゅうひ)は洗墨(せんぼく)江で仕掛けられていた「牽機陣」に誤って触れてしまい、絶体絶命の危機に陥りますが、謝允(しゃいん)は軽業を駆使して彼女を救い出します。その後、二人は様々な冒険を共にし、数々の試練を乗り越えていきます。周翡(しゅうひ)は江湖を駆け巡る中で武芸の腕を磨き、“南刀(なんとう)”の伝承者として成長し、少女ながら宗師の域へと達していきます。一方、謝允(しゃいん)は常に彼女の傍らで支え続けました。当初は誤解や口論もあった二人ですが、共に過ごす中で次第に深い絆で結ばれ、互いにかけがえのない存在となっていきます。

この物語は、単なる武侠ドラマではありません。胸を締め付けるようなロマンスも織り交ぜられており、手に汗握るアクションシーンと心温まる人間ドラマが巧みに描かれています。周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)のやりとりはユーモアと愛情に溢れ、激動の江湖を舞台に二人の関係が深まっていく様子は、新世代の英雄たちの成長と愛の葛藤を鮮やかに映し出しています。

主な登場人物

  • 周翡(しゅうひ): 四十八寨(しじゅうはちさい)の寨主・李瑾容(りきんよう)の一人娘。幼い頃から武芸の才能に恵まれ、謝允(しゃいん)と出会い、幾多の生死の試練を乗り越える。最終的に謝允(しゃいん)の解毒に成功し、二人は江湖を共に旅する道を選びます。
  • 楚楚(そそ): 李晟(りせい)の従妹。裕福な家の令嬢だったが、父親が地煞(ちさつ)に殺されたことをきっかけに武芸の修行を始めます。最終的には李瑾容(りきんよう)の弟子となり、新たな門派を興し、守るべきものを守るために戦います。
  • 李妍(りけん): 周翡(しゅうひ)の従妹。天真爛漫な性格。周翡(しゅうひ)と李晟(りせい)が下山した後、武芸の修行に励み、最終的には南疆の楊瑾(ようきん)と結ばれ、南疆へと旅立ちます。
  • 李晟(りせい): 周翡(しゅうひ)の従兄。最初は未熟な面もあったが、様々な経験を経て一人前の男へと成長する。楚楚と恋に落ち、最終的には結ばれます。
  • 謝允(しゃいん):前朝の皇太子の遺児。毒に侵され、何度も生死の淵を彷徨う。周翡(しゅうひ)の助けにより解毒に成功し、彼女と江湖を旅する。
  • 魚老(ぎょろう): 江湖の老侠客。四川訛りと機転で知られる。外敵から守るために「牽機陣」を仕掛けたが、地煞に殺されてしまう。
  • 殷沛(いんはい): 物語の悪役。幼少期のトラウマが原因で歪んだ性格になり、最終的に正派の人々に倒される。

第1話あらすじとネタバレ

南北朝時代、戦乱が続き民は苦しい生活を送っていた。南刀(なんとう)李徴は戦火に苦しむ民を守るため、湖湘地方に山寨を築いた。この山寨は、江湖四十八門派の安住の地となり、長い年月を経て繁栄していた。四十八寨(しじゅうはちさい)の東南に位置する洗墨(せんぼく)江は、唯一昼夜の見張りが無い場所だった。両岸に切り立った崖と広い川が天然の要害となっていたからだ。毎年多くの者が四十八寨(しじゅうはちさい)への侵入を試みるも、守江人である魚老(ぎょろう)が仕掛けた牽機陣によって阻まれていた。

有翡(ゆうひ) -Legend of Love-あらすじ、1話ネタバレ

四十八寨(しじゅうはちさい)の頭領李瑾容(りきんよう)の甥、李晟(りせい)は武芸に秀でており、同じく武芸の達人である周翡(しゅうひ)と並び称されていた。ある日、武芸の稽古をしていた李晟(りせい)は、通りかかった周翡(しゅうひ)と出会い、挑発に乗せられて手合わせをすることになった。結果は周翡(しゅうひ)の圧勝。負けを認めたくない李晟(りせい)は再戦を申し込むが、二人の言い争いの最中、謝允(しゃいん)という名の部外者が四十八寨(しじゅうはちさい)に侵入してきた。彼は優れた軽功(けいこう)で牽機陣を突破し、仕掛けを作動させることなく洗墨(せんぼく)江を渡ってしまったのだ。

部外者侵入の一報を受け、李瑾容(りきんよう)はすぐさま総管の馬吉利(ばきつり)に警備強化を指示し、寇掌門(しょうもん)にも協力を求めた。周翡(しゅうひ)は単独で禁林へ謝允(しゃいん)を追跡し、侵入の理由を問いただした。謝允(しゃいん)が逃げようとしたその時、李晟(りせい)が現れたが、謝允(しゃいん)を捕らえるどころか逆に傷つけられそうになる。間一髪、駆けつけた蔻丹が李晟(りせい)を救った。

周翡(しゅうひ)の独断専行に李瑾容(りきんよう)は激怒し、彼女を部屋に閉じ込めて仮省を促した。李晟(りせい)は周翡(しゅうひ)を慰めようとするが、逆に彼女にきつく当たられてしまう。家に帰った李晟は、偶然姑が自分について話しているのを聞いて落胆する。妹の李妍(りけん)の仮対を押し切り、彼は一人で四十八寨(しじゅうはちさい)を出ていくことを決意した。李妍(りけん)は周翡(しゅうひ)の部屋まで走り、李晟の計画を伝えた。それを聞いた周翡(しゅうひ)は急いで李晟を探し、引き止めようとする。

李晟は周翡(しゅうひ)の説得を聞かず、禁林へ飛び込んでしまう。江の水に異変を感じた周翡(しゅうひ)は、すぐに後を追って救助に向かった。一方、禁林に潜んでいた謝允(しゃいん)は、四十八寨(しじゅうはちさい)の警備が強化されたため、一時休息していた。彼は洗墨(せんぼく)江で危険に陥った周翡(しゅうひ)と李晟の姿を見つけ、迷った末に二人を助けることにした。三人は協力して仕掛けを突破するが、魚老(ぎょろう)が用意していた別の罠に落ちてしまう。

李瑾容(りきんよう)の追及に対し、謝允(しゃいん)は甘棠公に会うために来たと説明した。それを聞いた李瑾容(りきんよう)は王麟(おうりん)の差し金だと推測し、怒りに任せて安平(あんへい)令を渡せば下山させてやると脅迫する。謝允(しゃいん)は、王麟(おうりん)が死ぬ間際に安平(あんへい)令を自分に託したため渡せないと言い放つ。そして李瑾容(りきんよう)の隙をついて逃走した。謝允(しゃいん)を逃がすため、周翡(しゅうひ)はわざと李晟を傷つけ、李瑾容の注意を逸らした。その結果、周翡は李瑾容に罰を受けることになった。

第2話あらすじとネタバレ

李瑾容(りきんよう)は周翡(しゅうひ)を激しく叱責し、鞭で打った。弟の李瑾鋒の犠牲によって四十八寨(しじゅうはちさい)は守られたのに、周翡(しゅうひ)は相手が何者かも分からぬまま逃がしてしまった。四十八寨(しじゅうはちさい)を危険に晒した周翡(しゅうひ)に、李瑾容(りきんよう)は怒り狂い、我を忘れるほどだった。その時、周翡(しゅうひ)の父、周以棠(しゅういとう)が戻り、妻を宥め、謝允(しゃいん)を捕らえてから問い詰めるよう提案した。李瑾容(りきんよう)は不満ながらも、ひとまず怒りを鎮めた。

有翡(ゆうひ) -Legend of Love-あらすじ、2話ネタバレ

手下たちが四十八寨(しじゅうはちさい)への潜入に失敗したと知り、大荘主の沈天庶(しんてんしょ)はそれほど落胆していなかった。今回の目的は洗墨(せんぼく)江の戦力を探ることだったからだ。周以棠(しゅういとう)がすぐに下山すると予測し、童天仰(どうてんぎょう)に行動を起こすよう急いで伝えた。

周以棠(しゅういとう)は傷ついた娘、周翡(しゅうひ)を慰め、母と争うなと諭した。周翡(しゅうひ)は父に、母がいつも李晟(りせい)ばかりを贔屓し、自分は生まれてからずっと何をしても叱られる、と訴えた。何か問題が起きると、たとえ李晟(りせい)が悪いとしても、いつも自分が責任を負わされると感じていた。稽古で李晟(りせい)が一度でも周翡(しゅうひ)に勝てば、李瑾容(りきんよう)は彼を褒め称えるのに、自分は母から一度も褒められたことがないと。娘の言葉を聞き、李瑾容(りきんよう)は内心、少し罪悪感を覚えたが、何も言わなかった。

一連の出来事の後、李晟(りせい)は秀山堂の試験を受けて、正式に下山することを決意した。

出発前の最後の対局で、周以棠(しゅういとう)は珍瓏碁局を並べた。複雑な劫争に満ちたこの碁局は、一手ごとに生死が分からず、周以棠(しゅういとう)は迷い、苦悩した。

謝允(しゃいん)はこっそり周翡(しゅうひ)の様子を見て、自分が解放されたせいで彼女が李瑾容(りきんよう)から厳しく罰せられたことを知った。同情した謝允(しゃいん)は、持っていた薬膏を周翡(しゅうひ)に渡そうとしたが、逆に山洞に閉じ込められてしまった。周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)に、なぜ四十八寨(しじゅうはちさい)に来たのか、王麟(おうりん)と甘棠公は何者なのかを問い詰めた。自分の父が甘棠公だと知り、周翡(しゅうひ)は驚愕した。謝允(しゃいん)は、王麟(おうりん)が息を引き取る前に令牌を託し、周以棠(しゅういとう)に渡して安平(あんへい)軍を任せろと頼まれた時のことを思い出した。謝允(しゃいん)は、王麟(おうりん)に同情して連絡役を引き受けただけだと説明した。

周翡(しゅうひ)は、なぜ李瑾容が謝允(しゃいん)を甘棠公に会わせないのか疑問に思った。謝允(しゃいん)は真実を教える代わりに、今後何が起きても怒らないと約束させた。しかし、それは策略で、周翡の隙をついて山洞から脱出した。

謝允(しゃいん)は安平(あんへい)曲を吹き、四十八寨(しじゅうはちさい)の李瑾容、甘棠公たちを呼び出した。甘棠公は、今は聾唖の廃人だが、王麟(おうりん)の願いを葉えると答えた。そして、周翡に謝允(しゃいん)が木に掛けていた安平(あんへい)令を取らせ、下山に同意し、李晟(りせい)たちに謝允(しゃいん)の面倒を見るよう指示した。この様子を見て、李瑾容は不満を抱き、一人で立ち去った。一方、安平(あんへい)軍の聞煜は甘棠公を出迎える準備をしていた。

夜、周翡は甘棠公に一緒に酒を飲もうと誘ったが、断られた。翌朝、周翡が目を覚ますと、甘棠公はすでに聞煜と合流して出発していた。周翡は父の後を追いかけ、一緒に下山したいと願ったが、葉わなかった。父の後ろ姿を見送りながら、周翡は涙を流した。

道中、童天仰(どうてんぎょう)が率いる一隊が甘棠公と聞煜一行を襲撃しようとしたが、その時、李瑾容が現れ、童天仰(どうてんぎょう)を撃退した。

第3話あらすじとネタバレ

李瑾容(りきんよう)の父は四十八寨(しじゅうはちさい)を創設し、行き場を失った人々にとって最後の砦となることを目指した。四十八寨(しじゅうはちさい)は南北どちらにも属さず、同盟も派閥もない。李瑾容(りきんよう)は先祖の遺誌に背くことは許されないと固く信じており、それは夫であっても例外ではない。一度四十八寨(しじゅうはちさい)を離れれば、生死は寨の関知しないところとなる。

有翡(ゆうひ) -Legend of Love-あらすじ、3話ネタバレ

半年後、周翡(しゅうひ)は牽機陣を突破して四十八寨(しじゅうはちさい)を出ようとするが、失敗に終わる。困惑する周翡(しゅうひ)に対し、魚老(ぎょろう)は牽機陣は変化し続けるもので、決まった法則はないと説明する。そして、世の中には近道はなく、雑念を捨て、目を閉じ、心で感じることでしか正しい道は見つからないと諭す。

呉費(ごひ)将軍が捕らえられた。甘棠公は地煞の関与を疑う。なぜなら、武芸の達人である将軍を阻めるのは地煞以外に考えられないからだ。地煞山荘(ちさつさんそう)では、禄犬煞の仇天晋(きゅうてんしん)が呉費(ごひ)に暴行を加えているところに、蒼狼煞の沈天庶(しんてんしょ)が現れる。沈天庶(しんてんしょ)は呉費(ごひ)と王麟(おうりん)の文通の証拠を突きつけ、家族の安全を脅しにして水波紋(すいはもん)の信物を要求する。呉費(ごひ)の妻は子供たちは既に甘棠公に託したと言い、心配するなと告げる。しかし、その直後、蒼狼煞は呉夫人を殺害してしまう。

呉費(ごひ)の子供たちが荊州へ逃れたと知った蒼狼煞は、重要な物を持っていると推測し、急いで追手を差し向ける。しかし、禄犬煞の仇天晋(きゅうてんしん)が既に先回りしていた。仇天晋(きゅうてんしん)の行動に不審な点を感じた謝允(しゃいん)は、彼を尾行することにする。一方、張晨飛(ちょうしんひ)は呉費(ごひ)将軍の娘の呉楚楚(ごそそ)と息子を連れて四十八寨(しじゅうはちさい)へ逃げ込み、助けを求める。四十八寨(しじゅうはちさい)への恩返しとして、謝允(しゃいん)は彼らを助けることを決意する。彼らは荊州へ治療に向かう瘰癧患者を装い、仇天晋(きゅうてんしん)の追手から逃れる。

謝允(しゃいん)一行が川辺で変装を落としていると、霍家堡(かくかほう)の人間に扮した蒼狼煞の手下に捕らえられてしまう。謝允(しゃいん)は異変に気付くが、何も言わない。

魚老(ぎょろう)は周翡(しゅうひ)の訓練のため、牽機陣を全面稼働させる。周翡(しゅうひ)は努力を重ね、ついに牽機陣の試練を突破する。洗墨(せんぼく)江で鍛錬する周翡(しゅうひ)の姿を見た李晟(りせい)と李妍(りけん)は、彼女の身を案じる。

後堂で行われた弟子たちの考核では、製限時間内に2枚以上の窓花を取ることが下山を許される条件だった。1枚は高木樁の上にある窓花を取り、樁を守る掌門(しょうもん)人に挑まなければならない。残りの窓花は他の長老(ちょうろう)や弟子に挑戦して手に入れることができる。李晟(りせい)は15枚の窓花を獲得し、その中には蔻丹に勝利して手に入れた最高の木樁の窓花も含まれていた。周翡(しゅうひ)は李瑾容(りきんよう)に果敢に挑み、傷を負いながらも最高の窓花を勝ち取る。結果、周翡(しゅうひ)は2枚の窓花を手に入れ、李瑾容(りきんよう)は誇らしく思う。

張晨飛(ちょうしんひ)たちの失踪を知った王老夫人は、周翡(しゅうひ)と李晟(りせい)を連れて下山し、捜索することを提案する。李瑾容(りきんよう)は周翡(しゅうひ)に、世の中を歩くのは皆凡人であり、自分の刀を信じ、どんな困難も切り開けると諭す。そして、破雪刀(はせつとう)の技を教え、武芸の向上を促す。

周翡(しゅうひ)が大当家に勝ち、下山を許されたと聞いた魚老(ぎょろう)は驚く。魚老(ぎょろう)は周翡(しゅうひ)に、かつて鳴風楼が地煞に追い詰められた時、周翡(しゅうひ)の祖父が自分を助けてくれた話を聞かせる。真の英雄とは、江湖でどれだけの人を助け、どれだけ多くの命を救ったかだと語る。魚老(ぎょろう)の言葉は周翡の心に深く響く。