第19話あらすじとネタバレ
李妍(りけん)は自分が南刀(なんとう)伝承者ではないと明言したが、楊瑾(ようきん)は信じず、断雁十三刀(だんがんじゅうさんとう)と南刀(なんとう)の優劣を競うため、彼女と勝負しようと執拗に迫った。李妍(りけん)は楊瑾(ようきん)の頑固さに困り果てる。膠着状態の中、行脚帮の徐舵主(じょだしゅ)が現れ、楊瑾(ようきん)に真の南刀(なんとう)伝承者、周翡(しゅうひ)の情報をつかんだと告げる。李妍(りけん)は興奮し、周翡(しゅうひ)に会うため、身に著けていた腕輪を徐舵主(じょだしゅ)に託した。しかし、楊瑾(ようきん)は李妍(りけん)に計画を邪魔させまいと、丁重に軟禁することに決めた。
一方、謝允(しゃいん)のフレンドリーな性格が幼少期の路上生活で培われたものだと知り、周翡(しゅうひ)は驚きを隠せない。霓裳(げいしょう)夫人夫人への感謝の気持ちを表すため、謝允(しゃいん)は彼女に曲を捧げた。
行脚帮の一団が樵雲居(しょううんきょ)の前に押し寄せ、霓裳(げいしょう)夫人夫人はすぐさま応戦に出た。行脚帮は、地煞の仇天晋(きゅうてんしん)と青龍(せいりゅう)主鄭羅生(ていらせい)を立て続けに倒した南刀(なんとう)使いの少女、周翡(しゅうひ)を探していると宣言した。徐舵主(じょだしゅ)は李妍(りけん)の腕輪を見せ、周翡(しゅうひ)の出現を促した。李妍(りけん)の身を案じる周翡(しゅうひ)は、落とし前をつけたいなら四十八寨(しじゅうはちさい)の李大当家に言うべきだと返答した。
擎雲溝(けいうんこう)の主、楊瑾(ようきん)は二十年間鍛錬した断雁十三刀(だんがんじゅうさんとう)で周翡(しゅうひ)に挑戦状を叩きつけ、結果に関わらず四十八寨(しじゅうはちさい)の安全を保証すると約束した。しかし、周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)らはその提案を拒否し、三日以内に李妍を無事に樵雲居(しょううんきょ)へ送り届けるよう最後通告を突きつけた。楊瑾(ようきん)が去った後、霓裳(げいしょう)夫人夫人は念のため、霊雨に調査を命じた。
楊瑾は未練を残しつつも、徐舵主(じょだしゅ)に説得され、その場を去った。李妍を心配する周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は彼らを尾行し、李妍が虐待されるどころか、彼らを皮肉っている姿を目撃する。それでも周翡(しゅうひ)は李妍を連れ戻そうとする。謝允(しゃいん)が楊瑾と徐舵主(じょだしゅ)の注意を逸らし、周翡(しゅうひ)が李妍を救出する試みをするも、李妍は拒否。結局、李妍の態度に不満を抱いた二人はその場を後にした。
李晟(りせい)は呉楚楚(ごそそ)を薬屋に連れて行き、瀟湘派の簪を使って李大当家に情報を伝えるよう店主に依頼した。呉楚楚(ごそそ)は李晟(りせい)が密かに連絡員と接触したことを知り、以前、自分と周翡(しゅうひ)が連絡員に裏切られた経験を話した。再び被害に遭わないよう、二人は連絡員から逃げ出し、森に身を隠した。夜、李晟(りせい)は呉楚楚(ごそそ)に手羽焼きを作り、二人の仲は深まる。李晟(りせい)は子供の頃の思い出を語り、呉楚楚(ごそそ)と共に星空を見上げた。
周翡が楊瑾の挑戦を受けるつもりだと知り、謝允(しゃいん)は彼女の体調を心配し、強く反対した。怒る謝允(しゃいん)を見て、周翡は胸を痛める。翌日、周翡は謝允(しゃいん)を酒に誘い、自分の軽率さを謝罪した。周翡は表向きには勝負を諦めたものの、謝允(しゃいん)は彼女の真意を見抜き、不満を抱え、席を立った。周翡は謝允(しゃいん)を機嫌を直すため、大量の酒を彼の部屋の前に並べた。謝允(しゃいん)は周翡と楊瑾の対決を避けたい気持ちと、酒への欲求の間で葛藤し、結局、周翡の隙を見て二つの酒壺を盗み、自分の部屋へ持ち帰った。
第20話あらすじとネタバレ
周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)に甘え、楊瑾(ようきん)に勝つ方法を考えてほしいと頼む。謝允(しゃいん)は断雁十三刀(だんがんじゅうさんとう)の威力を大げさに語り、彼女に諦めさせようとする。戦いを避けても、外野は楊瑾(ようきん)の手段が悪かったと思うだけだと諭すも、周翡(しゅうひ)には効果がない。彼女はたとえ策を尽くしても勝てず、技不如人を潔く認める方が、逃げ隠れするよりましだと謝允(しゃいん)に告げる。周翡(しゅうひ)の決意を知り、謝允(しゃいん)は説得を諦めた。
霓裳(げいしょう)夫人夫人は楊瑾(ようきん)と周翡(しゅうひ)の比試が、紀雲沉(きうんちん)と殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)の悲劇の再来になることを危惧し、霊雨に周翡(しゅうひ)の考えを探らせる。
夜、周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)の言葉を思い出し、一人で深夜まで武術の稽古をする。楊瑾(ようきん)に勝てるかどうかではなく、いかに自分の技を相手に悟られず、断雁十三刀(だんがんじゅうさんとう)に封じられないかに集中する。稽古に没頭するあまり、食事中も考え事を続け、謝允(しゃいん)の箸を折ってしまう。
李晟(りせい)は周囲の目を欺くため、呉楚楚(ごそそ)に男装させる。長引く戦乱と悪党の略奪により、彼らの通る道は飢饉に見舞われ、乾いた餅で飢えをしのぐしかなかった。食事中、悪党の一団が食料を奪いに来る。民衆を虐げる悪党を懲らしめようとする李晟(りせい)を、呉楚楚(ごそそ)は止める。その後、李晟(りせい)は機転を利かせ、地面に小銭をばら撒いて悪党たちの注意をそらし、呉楚楚(ごそそ)と共にその場を逃れる。しかし、悪党の頭領は彼らの逃走に気づき、追手を差し向ける。呉楚楚(ごそそ)を守るため、李晟(りせい)は自ら悪党の暴行を受け止める。それを見た呉楚楚(ごそそ)は深く心を打たれ、李晟(りせい)の傷の手当てをする。
周翡(しゅうひ)が閉目禅功の稽古をしていると、樵雲居(しょううんきょ)の娘たちが謝允(しゃいん)に群がり質問攻めにする。面白くない周翡(しゅうひ)は一人でその場を離れる。自分のために霓裳(げいしょう)夫人夫人が半生の功力を失ったことを思い出し、周翡(しゅうひ)は彼女が自分の身に何か起こることを恐れて戦いを避けさせようとしているのだと察する。その思いを汲み、周翡(しゅうひ)も霓裳(げいしょう)夫人夫人を失望させたくないと考える。
周翡(しゅうひ)の嫉妬に気づいた謝允(しゃいん)は慌てて彼女を探し、冗談めかしてからかう。謝允(しゃいん)が周翡(しゅうひ)にキスをしようとした瞬間、周翡は彼を掌で突き飛ばす。その一撃で周翡が気を消耗したのを見て、謝允(しゃいん)は再び比試を諦めるよう説得する。謝允(しゃいん)の言葉と霓裳(げいしょう)夫人夫人の心配を思い、周翡はついに楊瑾(ようきん)との比試を辞めることを決意する。
深夜、楊瑾(ようきん)は一人で猛烈な稽古をし、李妍(りけん)を起こしてしまう。泣きじゃくる少女を慰めるため、楊瑾は稽古を中断し、彼女のために食べ物を買いに出かける。一方、馬吉利(ばきつり)は李妍(りけん)を探し回っていた。
周翡がかつて重傷を負ったことを知った楊瑾は、小薬穀特製の薬を届け、万全の状態で比武に臨みたいと申し出る。霓裳(げいしょう)夫人夫人は李チョウ(りちょう)のために自ら鍛えた宝刀を周翡に渡し、この刀で楊瑾と戦うよう促す。
比試が始まると、周翡はわざと時間を稼ぎ、断雁十三刀(だんがんじゅうさんとう)の実力を見極めようとする。次第に焦り始めた楊瑾は、一瞬の隙を突かれ、周翡に敗れる。試合後、周翡は勝ち取った薬を霓裳(げいしょう)夫人夫人に贈り、彼女を深く感動させる。その後、霓裳(げいしょう)夫人夫人は周翡と謝允(しゃいん)を部屋に招き、彼女と殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)、李チョウ(りちょう)にまつわる物語を語る。
第21話あらすじとネタバレ
李チョウ(りちょう)と殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)は初対面にも関わらず、旧友との再会のように意気投合し、晴天から雪が降るまで酒を酌み交わしました。その間、山川(さんせん)剣と南刀(なんとう)の激しい比試を見物しますが、二つの武器は激突の末、共に折れてしまいます。霓裳(げいしょう)夫人夫人はこの事態に困惑します。その後、羽衣(うい)班に戻った霓裳(げいしょう)夫人夫人は、職人に李チョウ(りちょう)の山川(さんせん)剣と南刀(なんとう)と同じ形の刀剣を新たに作らせます。しかし、それを渡す機会を逸してしまいます。周翡(しゅうひ)が李チョウ(りちょう)の孫娘だと知った後、霓裳(げいしょう)夫人夫人はようやく新しく作った刀剣を周翡(しゅうひ)に贈りました。霓裳(げいしょう)夫人夫人から過去の話を聞いた周翡(しゅうひ)は、深く感動します。
霓裳(げいしょう)夫人夫人は、李チョウ(りちょう)の望み通り、四十八寨(しじゅうはちさい)が破雪刀(はせつとう)法を継承する周翡(しゅうひ)を育て上げたことを心から喜びます。
殷沛(いんはい)が生死の危機に瀕した時、衝霄子(しょうしょうし)が駆けつけて彼を救います。衝霄子(しょうしょうし)が殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)の旧友だと知った殷沛(いんはい)は、感謝するどころか怒りを露わにし、周りの人間が自分に近づくのは山川(さんせん)剣のためだと考えます。殷沛(いんはい)は衝霄子(しょうしょうし)が自分を弟子にして武芸を教えようとしているのだと決めつけますが、衝霄子(しょうしょうし)はそれを否定します。殷沛(いんはい)は生まれつき体が弱く、幼い頃から内傷を抱えているため、武芸の修行には向いていないと指摘します。
頑固な殷沛(いんはい)に、衝霄子(しょうしょうし)は小虎に水を汲ませるよう指示し、殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)との往復書簡を殷沛(いんはい)に見せて自分の誠意を示します。そして、軽々しく練功を試みるのは危険だと警告します。この言葉を聞き、殷沛(いんはい)の心には恐怖が芽生えます。
樵雲居(しょううんきょ)では、羽衣(うい)班の面々が去っていくのを見送り、周翡(しゅうひ)は別れを惜しみます。謝允(しゃいん)は、羽衣(うい)班は四十八寨(しじゅうはちさい)の鳴風楼と同じように、突然姿を消すのが江湖の掟だと説明します。周翡(しゅうひ)が四十八寨(しじゅうはちさい)へ戻るつもりだと聞くと、謝允(しゃいん)は一緒に帰ることを決めます。話している最中に馬吉利(ばきつり)が樵雲居(しょううんきょ)へ駆けつけ、一行は急いで四十八寨(しじゅうはちさい)へ出発します。楊瑾(ようきん)もこっそりと彼らの後を追います。
一方、李晟(りせい)と呉楚楚(ごそそ)も四十八寨(しじゅうはちさい)に戻ります。李瑾容(りきんよう)に良い印象を与えようと、李晟(りせい)は呉楚楚(ごそそ)に新しい服を買ってあげます。女装に著替えた呉楚楚(ごそそ)の姿を見て、李晟(りせい)の胸は高鳴ります。
周翡(しゅうひ)は馬吉利(ばきつり)が子供のために服を買うのに倹約しているのに気づき、心を痛め、すぐに彼の娘に綺麗な服を贈ります。この心遣いに馬吉利(ばきつり)は深く感謝します。
楊瑾(ようきん)は周翡(しゅうひ)の実力に納得しておらず、再び手合わせをする機会を望んで四十八寨(しじゅうはちさい)に留まり、刀の稽古を続けようとします。楊瑾(ようきん)が油断している隙に、李妍(りけん)は彼の持っていた行脚帮の五蝠令を盗み、周翡(しゅうひ)に渡します。怒って去っていく楊瑾(ようきん)を、馬吉利(ばきつり)は慌てて追いかけて慰めます。
寇丹(こうたん)は俞聞止が鳴風掌門(しょうもん)に宛てた手紙を持って魚老(ぎょろう)を訪ね、陰謀が隠されていないか尋ねます。魚老(ぎょろう)は、たとえ相手が何を企んでいようと、四十八寨を挑発すれば痛い目に遭うと答えます。寇丹(こうたん)は争いを避け、平和的な解決を望みます。江湖に戻りたがる寇丹(こうたん)を見て、魚老(ぎょろう)は手紙を焼き捨て、軽はずみな行動を慎むよう忠告します。寇丹(こうたん)は何も言わずに立ち去ります。夜になり、大当家が山を下りた隙に、寇丹(こうたん)は再び魚老(ぎょろう)を訪ねます。
甘棠公は周翡(しゅうひ)の状況を聞き、心配します。聞将軍は地煞穀の天顕に会い、彼が衡陽(こうよう)に向かったことを報告します。甘棠公は、俞聞止が地煞山荘(ちさつさんそう)に現れ、穀天顕が衡陽(こうよう)で何かを企んでいることから、事態は表面よりも複雑で、あらゆる方面で異変が起きていると察知します。
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