第10話あらすじとネタバレ
白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)を守るため、万年もの寿命を消費し元神離脱の術を用いた。紅日(こうじつ)は深く憂慮するも、静かに支え協力するしかなかった。九幽へ向かった白玦(はくけつ)は、危機に陥った上古(じょうこ)を目撃し、すぐさま救出に向かう。しかし、自身も深手を負ってしまう。上古(じょうこ)は誰が自分を助けたのか分からず、魔族に傷を付け込まれ修為を蝕まれないよう、薬草を探して治療を試みる。
白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)が間違った薬草を選んだのを見て、すぐさま神剣で正しい薬草を選び、彼女が一緒に修行を怠っていたことを嘆く。薬草を服用後、安全な場所で休息する上古(じょうこ)は、うとうとと眠りに落ち、夢の中で白玦(はくけつ)と釣り合う主神になるため早く修行をし、この千年で他の女君と白玦(はくけつ)が関わることのないようにと呟く。
月弥(げつび)は天啓(てんけい)の身を案じ、太初殿まで尾行する。天啓(てんけい)は仕方なく彼女を呼び止め、追いかけるのをやめるよう説得する。二人が口論をしていると、修行で新たな突破を果たした暮光(ぼこう)が報告に来る。天啓(てんけい)は冷淡な反応を見せ、暮光(ぼこう)に掌底を食らわせる。それを見た月弥(げつび)は激怒し、天啓(てんけい)が弟子に八つ当たりしていると責める。しかし、暮光(ぼこう)は掌底を受けた後、霊力が向上していることに気づき、天啓(てんけい)の指導だと理解し感謝を述べて去る。その後、天啓(てんけい)は月弥(げつび)に事情を説明し、弟子をよく指導するよう忠告する。
上古(じょうこ)が不在の間、朝聖殿の神侍からの不満や嫉妬を恐れた蕪浣(ぶかん)は、古君(こくん)に助けを求める。しかし、人付き合いが苦手な古君(こくん)は、実質的な助けとなる助言ができなかった。蕪浣(ぶかん)が悩んでいると、霊力が向上した暮光(ぼこう)が古君(こくん)に手合わせを求めてやってくる。古君(こくん)は蕪浣(ぶかん)への助言を暮光(ぼこう)に頼む。暮光(ぼこう)は、従順な神侍は取り込み、反抗的な神侍には厳しく罰した後に恩恵を与えることで、恩威并施の効果を狙うよう助言する。蕪浣(ぶかん)はこの案を採用し、千年の間に朝聖殿を立派に管理し、上古(じょうこ)の期待に応えようと決意する。
九幽の見張りに左遷された雪迎(ゆきむかえ)は、現地の守衛に嘲笑され、上古(じょうこ)への憎しみを募らせる。いつか堂々と神界に戻り、上古(じょうこ)に復讐することを誓う。白玦(はくけつ)は自身の損傷を顧みず、修行中の上古(じょうこ)を毎日見守り、彼女の成長に喜びを感じる。上古(じょうこ)は九幽で懸命に修行に励み、暇な時は玄一(げんいつ)と過ごした。玄一(げんいつ)も彼女の勤勉さを褒める。
暮光(ぼこう)は努力を続け、ついに神君に昇格し、月弥(げつび)によって十二神使の一人に任命され、事務を補佐することになる。天啓(てんけい)は暮光(ぼこう)を指導した後、月弥(げつび)の十万歳の誕生日を前祝いし、上古(じょうこ)がもうすぐ神界に戻るだろうと告げる。霊力が向上した暮光(ぼこう)は、喜びを蕪浣(ぶかん)に伝えようと急ぐ。
千年が近づくにつれ、蕪浣(ぶかん)は朝聖殿を完璧に管理し、朝聖殿の主人のように振る舞うようになる。内心得意げだが、表向きは謙虚な姿勢を保ち、月弥(げつび)と比較されることを避ける。朝聖殿の神侍たちは蕪浣(ぶかん)に取り入ろうと、月弥(げつび)の十万歳の誕生日よりも盛大な祝宴を準備し、蕪浣(ぶかん)は喜びに浸る。
暮光(ぼこう)と古君(こくん)は上古の帰還を蕪浣(ぶかん)に伝えるが、蕪浣(ぶかん)は内心では喜べない。朝聖殿の主としての地位が危うくなることを悟り、落胆する。
上古の修為は日に日に向上し、護神之源を得るまであと一歩となる。しかし、魔族の嘲笑や妨害など、依然として大きな試練に直面する。それでも上古は白玦(はくけつ)の期待に応え、護神之源を手に入れようと奮闘する。護神之源もまた主人を選ぶ存在であり、上古に大きな試練を与える。試練を乗り越え、ついに悟りを開いた上古は護神之源を獲得し、混沌之主となり、玄一(げんいつ)が仕掛けた結界を破り、偉業を成し遂げる。
上古が混沌之主となったその時、雪迎(ゆきむかえ)は九幽で白玦(はくけつ)の姿を発見し、調査に乗り出す。玄一(げんいつ)は雪迎(ゆきむかえ)の性格を見抜き、彼女が九幽に入った際に魔羽に命じて魔気を注入させる。上古が玄一(げんいつ)に別れを告げると、玄一(げんいつ)は魔羽に神力を与え、妖界の紅血森林へ行き窮奇(きゅうき)の結界を破壊するよう命じる。天啓(てんけい)と白玦(はくけつ)も上古を迎えに九幽へ向かうが、天啓(てんけい)は上古に先に会おうと白玦(はくけつ)を阻み、白玦(はくけつ)が元神離脱で千年もの間上古を守っていた事実を知る。
窮奇(きゅうき)の結界が破壊されると、妖界の生物が神界に侵入する。雪迎(ゆきむかえ)は炙陽(せきよう)に知らせると同時に、命をかけて結界を守り、侵入してきた妖族と激戦を繰り広げる。紅日(こうじつ)たちも応援に駆けつけ、真神の到着を待つ。紅日(こうじつ)はこの騒動の裏に黒幕がいると察知し、調査の結果、魔羽の仕業だと知る。紅日(こうじつ)が魔羽を止めようとしたその時、上古の神剣が現れ、混沌之力で妖界の動乱を鎮める。
第11話あらすじとネタバレ
魔羽による神界への侵攻を阻止せんと紅日(こうじつ)が立ち向かうも、逆に魔羽に操られ、命の危機に瀕する。皆が抵抗する中、上古(じょうこ)が時宜を得て帰還し、紅日(こうじつ)を救う。彼女は魔羽が九幽を裏切り、妖族を扇動して神界に攻め入ったことを責め、直ちに激しい戦いを繰り広げる。
白玦(はくけつ)と天啓(てんけい)は上古(じょうこ)の帰還に間に合わず、一足先に彼女が戻ったことを知り、急いで戻る。そして、上古(じょうこ)と魔羽の激闘を目撃する。天啓(てんけい)は助けに入ろうとするが、白玦(はくけつ)に止められる。二人は静観し、上古(じょうこ)が事態を解決できると信じる。最終的に、上古(じょうこ)は魔羽を打ち破り、炙陽(せきよう)、白玦(はくけつ)、天啓(てんけい)は大いに喜び、他の神々も上古(じょうこ)に参拝し、その帰還を歓迎する。
雪迎(ゆきむかえ)は伝令の功績を認められ、炙陽(せきよう)から褒賞を受け、神界への復帰と元の地位への復職を許される。上古の帰還を祝うため、白玦(はくけつ)、炙陽(せきよう)、天啓(てんけい)は宴を設ける。宴の席で、上古は九幽での出来事を語り、千年もの間、自分を支えてくれた人物が白玦(はくけつ)かどうかを探ろうとする。しかし、白玦(はくけつ)は沈黙を守り、肯定も否定もしない。そのため、上古は二人の間に距離が生じたように感じる。
朝聖殿に戻って休息する際、上古は不在の間の管理に対し蕪浣(ぶかん)に感謝し、威信を高めるために神力を向上させるよう励ます。蕪浣(ぶかん)は上古の好意を誤解し、自分の能力を疑われていると思い、不満を抱く。朝聖殿を去る時、蕪浣(ぶかん)は自分に言い聞かせる。「ここは自分の場所ではない」と。
神界に戻った雪迎(ゆきむかえ)はすぐに長淵殿へ白玦に会いに行くが、二度と会うつもりはないという冷酷な言葉を聞く。雪迎(ゆきむかえ)は激怒し、千年の苦難が無駄になったと感じ、無理やりにでも白玦と話そうとする。紅日(こうじつ)は雪迎(ゆきむかえ)に尊厳を傷つけるような真価はやめるよう諭すが、雪迎(ゆきむかえ)の白玦への憎しみはさらに深まる。
上古は帰還後すぐに月弥(げつび)のために盛大な誕生日祝いを催し、謎の贈り物を用意する。蕪浣(ぶかん)は自分の誕生日について上古が何も触れなかったことに不満を抱く。月弥(げつび)は上古を桃花淵に誘い、昔の思い出を語り合い、白玦がこの千年、ずっと衰弱していることを伝える。月弥(げつび)の話を聞き、上古は千年もの間、自分を支えてくれた声が白玦であり、自分のために元神を離体させて守ったことで、白玦の本源が深刻なダメージを受けていることを悟る。
真実を知った上古はすぐに長淵殿へ向かい白玦を探す。見慣れた景色に、白玦と過ごした日々を思い出し、胸が締め付けられる。そして、紅日(こうじつ)に白玦の千年間の様子を詳しく聞き、白玦と結婚することを決意する。上古はこの計画を月弥(げつび)に明かし、真神である白玦との婚礼には、より多くの貴重な宝が必要だと考え、下界へ宝物を集めに行く。
下界で、上古は蕪浣(ぶかん)に命じて令羽を月弥(げつび)に預ける。月弥(げつび)は上古の意図を理解し、すぐに白玦に伝える。蕪浣(ぶかん)は自分が月弥ほど上古に親しくないと思い、嫉妬する。月弥は南海で窮奇(きゅうき)が暴れているという嘘の情報を流し、白玦を下界へ誘い出すが、上古は宝物を集めるのに夢中で、騒動など何も起きていない。
上古が宝物を集めている最中、白玦は彼女を連れ帰ろうとする。そして、他の仙人の前で自分が上古を裏切ったという嘘をつき、白玦に誤解される苦しみを味わわせる。その後、上古は白玦への想いを伝え、二人の距離を縮めようとする。さらに白玦をからかうため、上古は彼を灯会に誘うが、そこで本当に窮奇(きゅうき)が暴れ出し、炙陽(せきよう)に知らせを送ると同時に、妖界の異変を調査することになる。
第12話あらすじとネタバレ
妖界に異変を感じた炙陽(せきよう)は真相を探ろうとする。妖界は天啓(てんけい)の管轄下にあるため、当初天啓(てんけい)は気に留めなかったが、結局自ら状況を確認することに決めた。妖界の危機を解決した後、上古(じょうこ)が弱っている白玦(はくけつ)に気づき、自身の神力を分け与えようとする。白玦(はくけつ)はそれを拒むが、上古(じょうこ)は強引に神力を渡した。
上古(じょうこ)の威厳と力は以前とは比べ物にならず、白玦(はくけつ)は主神としての風格を備えた彼女に感嘆し、主神羽令を受け継ぎ、新たな混沌主神となることを期待する。上古(じょうこ)の神力は十分であったが、白玦(はくけつ)はなおも心配し、彼女に何度も忠告する。一方、妖界へ向かった天啓(てんけい)は結界が破壊されているのを発見するが、炙陽(せきよう)と上古(じょうこ)に連絡する間もなく、一人で解決策を探さなければならなかった。
白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)と別れ際に、彼女が正式に主神の座に就いたら桃淵林で会う約束をする。魔道に堕ちた雪迎(ゆきむかえ)のもとに魔羽が現れ、神界に戻る道は既に用意されていると言い、上古(じょうこ)が主神になった際に玄一(げんいつ)に忠誠を誓うよう要求する。上古(じょうこ)が主神に就任する時が来たが、蕪浣(ぶかん)は早くから上古(じょうこ)を起こそうとするも失敗。蕪浣(ぶかん)は上古(じょうこ)の代わりに祝賀に訪れた神々を迎え、上古(じょうこ)には後で起きるように言うが、上古(じょうこ)は寝過ごしてしまう。
神々を迎える中で、蕪浣(ぶかん)はかつて彼女を軽視した鳳族の長老や他の族人に嘲笑され、鳳凰涅槃の後には彼女の地位はないと言われ、激怒する。紫涵(しかん)は紫玉鞭を取りに宝殿へ向かうが、魔羽もそこに侵入し、守衛を殺害する。白玦(はくけつ)は上古がまだ目覚めていないのを見て、傍らで待ちながら、上古が混沌主神に就任した際に著るための織天錦を用意する。
華麗な衣装を身につけた上古は乾坤台に現れ、神々の拝礼の中、炙陽(せきよう)ら三人は応生石を開き、上古に主神令羽を受け継がせようとする。しかし、天啓(てんけい)が突然主神令羽を奪う。この行動は皆を驚かせ、千年かけて計画を立ててきた玄一(げんいつ)を激怒させる。炙陽(せきよう)と白玦(はくけつ)は天啓(てんけい)を抑え、上古は主神令羽を返すよう説得するが、天啓(てんけい)は聞き入れず、神界を統治すると宣言する。
かつての友情に葛藤しながらも、天啓(てんけい)は自身の問題を解決するために主神令羽を持って行こうとする。真の理由を上古に告げることはできないため、昔の情に免じて逃がしてほしいと頼む。上古は天啓(てんけい)が本当に困っていると思い、神々の罰を受けないようにと彼を逃がしてしまう。
炙陽(せきよう)は混沌鍾を鳴らし、神々に天啓(てんけい)の逃亡阻止を命じる。白玦(はくけつ)は紫涵(しかん)を止めようとするが、彼女は盗んだ紫玉鞭を使って逃げてしまう。玄一(げんいつ)は天啓(てんけい)の行動に怒り、魔羽に神々の間の対立を煽るよう命じる。雪迎(ゆきむかえ)は魔羽の指示通り、炙陽(せきよう)の前で天啓(てんけい)の逃亡を非難し、神々の不満を煽ろうとする。月弥(げつび)は天啓(てんけい)を信じ、彼を保証する。炙陽(せきよう)も月弥(げつび)に賛同し、他の神々は何も言えなくなる。
紫玉鞭の力に対抗するため、白玦(はくけつ)は本源の力を使うことを余儀なくされ、旧傷が再発する。天啓(てんけい)の逃亡を知った白玦(はくけつ)は、上古の行動が神界での彼女の権威を弱める可能性があると責める。しかし上古は、天啓(てんけい)が自分が生まれて初めて出会った人物であることを思い出し、彼を信じ、彼を助けることを選んだ。白玦(はくけつ)も天啓(てんけい)を信じてはいるが、上古を説得している最中に本源の力が尽き、倒れてしまう。
白玦(はくけつ)の傷を治すため、上古は鳳族から梧桐樹心を入手し、自身の混沌本源の力と合わせなければならない。彼女は紅日(こうじつ)に白玦の世話を頼み、別れ際に感謝と愛を伝え、二度と離れないと約束する。魔羽は再び雪迎(ゆきむかえ)を見つけ、彼女が魔道に堕ちた事実を利用し、玄一(げんいつ)のために働き続けるよう強要する。
雪迎(ゆきむかえ)は魔族のために働くことを強いられ、まずは蕪浣(ぶかん)と上古の関係を裂こうとする。蕪浣(ぶかん)は雪迎(ゆきむかえ)の意図を理解しているが、彼女の前では影響を受けていないように振る舞う。上古は梧桐樹心を取りに行く途中、月弥(げつび)と出会い、朝聖殿の仕事をお願いし、下界へ行く理由を説明する。月弥(げつび)は涅槃後の鳳凰を連れて帰るよう上古に頼むが、上古はその鳳凰の元神が偽物で、真の涅槃は不可能だと知っているので、多くを語らない。
月弥(げつび)は蕪浣(ぶかん)がなぜ朝聖殿を管理するのに適していないかを説明し、蕪浣(ぶかん)はそれを恨みに思う。神々が上古が天啓(てんけい)を逃がしたことを非難した時、蕪浣(ぶかん)は鳳族に送り返されないために、上古を支持せず、朝聖殿での地位を守る事だけを考える。上古は梧桐樹心を取りに行く際、鳳雲に蕪浣(ぶかん)をずっと側に置いておきたいという願いを伝える。鳳雲は最初は仮対するが、最終的には説得され、蕪浣(ぶかん)が上古の恩に報い、修行に励むことを願う。
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