千古の愛、天上の詩(最終回)あらすじ46話・47話・48話・49話、ネタバレ

第46話あらすじとネタバレ

上古(じょうこ)は白玦(はくけつ)に、自分が元啓(げんき)の父親として相応しくないと告げ、元啓(げんき)には父親は北海の君主である清穆(せいぼく)だと伝えるつもりだと話した。上古(じょうこ)が置いていった腕輪を見て、白玦(はくけつ)は深い悲しみに沈んだ。彼だけが、上古(じょうこ)と子供を諦めたことはなく、密かに彼らを見守り続けてきたことを知っている。元啓(げんき)でさえその事実を知らず、鳳染(ほうせん)に扮していたのが白玦(はくけつ)本人だとは知る由もなかった。

千古の愛、天上の詩あらすじ、46話ネタバレ

上古(じょうこ)は清池宮に戻り、天啓(てんけい)に真実を尋ねた。天啓(てんけい)は古帝剣のことを説明し、神界を再建するために上古(じょうこ)を疑わせないようにしていたのだと弁明した。上古(じょうこ)は古君(こくん)が既に亡くなっている事実を隠していた天啓(てんけい)を責めた。元啓(げんき)に会った時、上古(じょうこ)は後池(こうち)の言葉を口にし、天啓(てんけい)は上古(じょうこ)が何か重要なことを思い出したのではないかと疑い始めた。上古(じょうこ)は元啓(げんき)に清穆(せいぼく)の全てを語り、正式に息子として認め、元啓(げんき)は喜びに満ち溢れた。

蕪浣(ぶかん)は十分な煞気を吸収し魔神となり、天劫を越えれば魔尊に昇格できる。彼女は得意げになり、白玦(はくけつ)たち三人を滅ぼし三界を支配することを夢見ていた。東華(とうか)上君は魔界の異変に気付き、暮光(ぼこう)にそれを知らせた。魔気を帯びながらも仙界に潜伏している仙族が百年もの間姿を消していたのは、彼らの魔気が自身を隠蔽できるほど強くなっていたからだと指摘した。暮光(ぼこう)は東華(とうか)上君の言葉を聞き、かつて蕪浣(ぶかん)から魔気を感じた時のことを思い出し、長年蕪浣(ぶかん)に騙されていたこと、そして蕪浣(ぶかん)が既に魔道に深く染まっていることに気付いた。

千古の愛、天上の詩あらすじ、46話ネタバレ

景澗(けいかん)は鳳染(ほうせん)を連れて森羽(しんう)の元へ行き、撤兵を説得しようとした。暮光(ぼこう)への面当てで不機嫌だった森羽(しんう)は、景澗(けいかん)に怒りをぶつけようとしたが、景澗(けいかん)の恭しい態度に押され、怒りを発散できなかった。常沁(じょうしん)は森羽(しんう)の本心を見抜き、仲裁に入り、景澗(けいかん)と森羽(しんう)の緊張を和らげた。森羽(しんう)は鳳染(ほうせん)と蕪浣(ぶかん)の間に深い恨みがあることを知っていたが、景澗(けいかん)と鳳染(ほうせん)がなぜ親密なのか理解できず、景澗(けいかん)にその理由を尋ねた。

景澗(けいかん)と森羽(しんう)が話し合っている間、妖族は霊脈を吸い取られた兵士を三人発見した。景澗(けいかん)は蕪浣(ぶかん)の仕業だと疑い、天宮へ行き暮光(ぼこう)に報告することを決めた。暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)が仙界と妖界の戦争を起こそうとしていることを理解していた。景澗(けいかん)の報告を聞きながらも、まだ他の可能性を期待し、問い続けた。しかし、蕪浣(ぶかん)が二人の会話を遮り、家宴に招待した。景澗(けいかん)は興味を示さず、すぐに立ち去った。

景澗(けいかん)が去った後、暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)を問い詰め、これ以上彼女の行動を許さないと言った。しかし、蕪浣(ぶかん)は既に魔神に昇格しており、暮光(ぼこう)は全く歯が立たなかった。蕪浣(ぶかん)は暮光(ぼこう)を気絶させ、仙界を掌握しようと企て、同時に景昭(けいしょう)に白玦(はくけつ)を殺すよう命じた。彼女は自分の力はどの真神にも匹敵すると豪語し、景昭(けいしょう)をけしかけた。景澗(けいかん)は森羽(しんう)に撤兵を説得しようと奔走していたが、暮光(ぼこう)が蕪浣(ぶかん)に操られているため、仙界は一向に撤兵せず、景澗(けいかん)は不安を募らせていた。

天啓(てんけい)は月弥(げつび)を想い、淵嶺沼沢へ会いに行ったが、現れたのは蕪浣(ぶかん)が化けた偽物の月弥(げつび)だった。天啓(てんけい)は月弥(げつび)への強い想いのあまり偽物だと見抜けず、蕪浣(ぶかん)に襲われ殺されてしまった。蕪浣(ぶかん)は天変異異を見て天啓(てんけい)の死を確信し、魔力はさらに増大し、喜びに浸っていた。上古(じょうこ)は天変異異に気付き、天啓(てんけい)の身を案じ、彼の消息を必死に探した。同時に、景昭(けいしょう)は白玦(はくけつ)に毒を盛り、蕪浣(ぶかん)も姿を現し、白玦(はくけつ)を殺そうとした。

天啓(てんけい)の知らせを待つ間、上古(じょうこ)は突然氷雪を感じ、白玦(はくけつ)の本源の力が弱まっていることに気付いた。彼女は白玦(はくけつ)の様子を見に行こうとしたその時、蕪浣(ぶかん)は白玦(はくけつ)の死を宣言し、白玦(はくけつ)の遺誌を継ぎ三界を統一すると宣言した。上古(じょうこ)は高まる魔気を感じ、その源を探している最中、鳳女(ほうじょ)は蕪浣(ぶかん)の命令で妖族を滅ぼそうと向かっていた。

第47話あらすじとネタバレ

蕪浣(ぶかん)は自身の魔力を鳳女(ほうじょ)に与え、聚妖幡を持たせて羅刹地へ送り込み、争乱を起こさせました。森羽(しんう)は魔気にあてられ、自害しようとしたところを常沁(じょうしん)に間一髪で助けられました。景澗(けいかん)は蕪浣(ぶかん)が殺生を始めたと聞き、仙界と鳳染(ほうせん)を守るため、鳳染(ほうせん)に協力させて結界を張り、鳳女(ほうじょ)の魔気を防ぎました。

千古の愛、天上の詩あらすじ、47話ネタバレ

景澗(けいかん)は結界を張った後、鳳染(ほうせん)を閉じ込め、自ら結界の中に入り、兵解の術を使って羅刹地の魔気を浄化し、ついに鳳女(ほうじょ)を倒しました。鳳染(ほうせん)は景澗(けいかん)の自己犠牲に仮対し、蕪浣(ぶかん)を殺して両親の仇を討ち、景澗(けいかん)のことは全て忘れようと叫びましたが、景澗(けいかん)は聞き入れませんでした。鳳染(ほうせん)は目の前で景澗(けいかん)が死ぬのを見届け、悲嘆に暮れ、景澗(けいかん)を抱きしめ泣き崩れました。そして、景澗(けいかん)の体から鳳の羽根を見つけ、彼が幼い頃に自分が助けた人物だと気づきました。

上古(じょうこ)が羅刹地で魔気を払っていた時、蕪浣(ぶかん)が現れました。その時、上古(じょうこ)は蕪浣(ぶかん)が既に魔道に堕ちていることに気づきました。蕪浣(ぶかん)は魔力が大幅に増し、霊力が上古(じょうこ)を超え、三界の至尊の座は自分のものだと確信していました。しかし、白玦(はくけつ)が突然現れ、彼女の計画を狂わせました。蕪浣(ぶかん)は白玦(はくけつ)が生きているとは信じられませんでした。なぜなら、彼女は自分の手で白玦(はくけつ)を殺したからです。しかし、彼女は天啓(てんけい)も生きているとは予想しておらず、全ては白玦(はくけつ)の仕掛けた罠だったのです。

千古の愛、天上の詩あらすじ、47話ネタバレ

騙されたとはいえ、蕪浣(ぶかん)は気にしていませんでした。炙陽(せきよう)がいなければ、四人の真神が揃うことはなく、自分には敵わないと考えていました。しかし、蕪浣(ぶかん)が勝ち誇っている時、白玦(はくけつ)は清穆(せいぼく)の分身を作り出し、日月戟と四人の真神の神器の力を合わせて、ついに蕪浣(ぶかん)を倒しました。敗北した蕪浣(ぶかん)は白玦(はくけつ)の苦心を理解したようで、真実は魔気のように上古(じょうこ)にまとわりつき、長く生きれば生きるほど苦しむことになると白玦(はくけつ)に告げました。

蕪浣(ぶかん)が真実を明かすのを恐れた天啓(てんけい)は、彼女を止めました。その時、上古(じょうこ)は鳳染(ほうせん)が危険な状態にあることに気づき、すぐに助けに向かいました。鳳染(ほうせん)は上古(じょうこ)に景澗(けいかん)を助けてくれるよう頼みましたが、景澗(けいかん)が使ったのは兵解の術だったため、誰も助けることができず、ただ魂が消えていくのを見守るしかありませんでした。蕪浣(ぶかん)はこれに激怒し、鳳染(ほうせん)が景澗(けいかん)を殺したのだと責め立てました。白玦(はくけつ)は真の罪人は蕪浣(ぶかん)だと明言し、数万年にわたる真実を明らかにするよう要求しました。

上古(じょうこ)は敗北した蕪浣(ぶかん)の姿を見て心を痛めました。かつての素直な小神侍とはまるで別人でした。蕪浣(ぶかん)は上古(じょうこ)が自分を連れ帰ったのは鳳焰(ほうえん)の代わりにするためだと考え、自分の行いを説明しようとしませんでした。白玦(はくけつ)はかつての上古(じょうこ)が蕪浣(ぶかん)に抱いていた善意を説明し、誤解を解こうとしましたが、蕪浣(ぶかん)は心を動かさず、上古(じょうこ)に自分を裁く権利はないと考えました。

怒りに駆られた蕪浣(ぶかん)は、上古(じょうこ)が後池(こうち)だった頃に犯した過ちを暴露しようとしましたが、天啓(てんけい)はすぐに彼女を止めました。上古(じょうこ)は蕪浣(ぶかん)に有罪を宣告し、三日後に青龍台で処刑することを決定しました。そして、その間、彼女を扶揺殿に幽閉し、暮光(ぼこう)と別れを告げる時間を与えました。蕪浣(ぶかん)の問題を処理した後、上古は皆を下がらせ、白玦(はくけつ)に一人で問いただしました。白玦(はくけつ)は真実を明かすことを拒み、全ての罪を認め、自ら神界を去ると言いました。そのため、上古は白玦(はくけつ)に記憶を返すよう求めましたが、白玦は記憶を奪っていないと否定したため、上古は白玦に対し、永遠に愛も憎しみも抱かず、他人として扱うと誓いました。

白玦はその誓いを聞き、心に深い傷を負いましたが、それでも真実を語ることをこらえました。事情を知らない上古は天啓(てんけい)に、なぜ白玦がこれほどの罪を背負っているのかを尋ねましたが、天啓(てんけい)は答えられず、上古に深く考えないようにと諭しました。暮光(ぼこう)は蕪浣(ぶかん)を見舞った後、自ら上古に包庇の罪を認め、責任を負うと申し出ましたが、上古に叱責されました。

第48話あらすじとネタバレ

暮光(ぼこう)は上古(じょうこ)の叱責を受け、ついに過ちに気づき、成すべきことを決意しました。彼は蕪浣(ぶかん)を庇護し、仙妖両族の争いを黙認した罪を認め、天帝(てんてい)の位を公正明大な鳳染(ほうせん)に譲りました。そして自らの龍丹を龍石に変え、仙妖両族の永遠の平和を誓いました。

千古の愛、天上の詩あらすじ、48話ネタバレ

蕪浣(ぶかん)は暮光(ぼこう)の決断に苦悩し、景陽(けいよう)も天宮を去ったことで、彼女の悲しみはさらに深まりました。蕪浣(ぶかん)は一族のためにしたのだと考えていましたが、景陽(けいよう)は私欲で家族を破滅させたと非難し、彼女を許すことなく去っていきました。

青龍台に囚われた蕪浣(ぶかん)は、未だに自分の過ちを悔い改めません。上古(じょうこ)は深い後悔の念に苛まれ、蕪浣(ぶかん)を朝聖殿に連れてきたことを悔やみました。全ての災いの根源は自分にあると考え、蕪浣(ぶかん)の鳳族の血脈を剝奪し、三界の外へ放逐しました。不老不死の体で、永遠に輪廻することもなく、病と孤独に苦しむ運命を背負わせたのです。

千古の愛、天上の詩あらすじ、48話ネタバレ

景昭(けいしょう)は上古(じょうこ)の罰の残酷さに憤り、彼女にも万年もの孤独を味わう呪いをかけましたが、上古(じょうこ)は気に留めず立ち去りました。仙妖の争いを防ぐため、羅刹地を訪れ、森羽(しんう)から二度と戦を起こさないという約束を取り付けました。その後、鳳染(ほうせん)に仙界の管理を任せ、一人で旅立ちました。

天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)を訪ね、紅日(こうじつ)の残魂が変化した小犬を白玦(はくけつ)に託そうとしました。白玦(はくけつ)は自身の神力を太蒼槍と日月戟に注ぎ込み、上古(じょうこ)が神界を再建する助けとなるよう天啓(てんけい)に渡しました。白玦(はくけつ)は元啓(げんき)への接し方を悔いており、天啓(てんけい)は元啓(げんき)が望んでいた神器を作って償うことを提案しました。

天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)を連れて元啓(げんき)に会いに行きました。怒る元啓(げんき)に対し、天啓(てんけい)は白玦(はくけつ)への誤解を解こうとしましたが、元啓(げんき)は鳳染(ほうせん)の言葉を聞くまで信じないと言い張りました。白玦は後で鳳染(ほうせん)に確認させることを承諾し、元啓(げんき)を人間界へ連れて遊びに出かけました。元啓は、白玦が自分の好物や鳳染(ほうせん)と牌九をする習慣を知っていることに気づき、以前一緒に遊んでくれた鳳染(ほうせん)は白玦の化身だったと理解しました。真実を知った元啓は白玦への態度を軟化させ、楽しそうに牌九を始めました。白玦は負け続け、顔に紙を貼られましたが、最終的に元啓は罰として法器を要求しました。

白玦は元啓に桃木剣を贈りました。元啓は最初は不満でしたが、白玦が桃木剣の力、つまり白玦の半分の修為が込められており、他の神兵よりもはるかに強力であることを示すと、喜んで受け取りました。白玦は元啓を清池宮に連れ帰り、別れ際に贈り物を渡し、今日の出来事を上古(じょうこ)に話さないよう頼みました。元啓は白玦の今日の行動が自分たち親子への思いやりからだと感じ、白玦を「父神」と呼び、笑顔で別れを告げました。

上古、天啓(てんけい)、そして元啓は四大神器を用いて神界を再建しました。六万年もの間、炙陽(せきよう)を始めとする神君たちは乾坤台で神界の安定を守っていました。神界に戻った上古は、懐かしい景色を眺めながら、白玦のことを忘れようとしても、どうしても思い出してしまいます。すると、思いがけず白玦が現れ、月弥(げつび)の誕生祝いに誘いました。上古は夢だと思い、この甘い夢を見逃すまいと、迷わず白玦を抱きしめました。

白玦は上古を抱きしめ、もう自分のことを思い出さないでほしいと言い残し、涙を流しながら淵嶺沼沢へ向かい、混沌の劫を解消するため旅立ちました。

最終回(第49話)あらすじとネタバレ

混沌の劫の封印を解き、白玦(はくけつ)は一人で劫難に立ち向かいました。その時、元啓(げんき)は白玦(はくけつ)から贈られた腕輪が突然裂けたことに気づき、訳が分からず上古(じょうこ)に見せました。その瞬間、腕輪を調べていた上古(じょうこ)は、失われた記憶を全て取り戻しました。彼女は白玦(はくけつ)の全ての行動の真意を理解しました。その後、天啓(てんけい)が現れ、元啓(げんき)に淵嶺沼沢に向かって白玦(はくけつ)に敬意を表すよう告げました。

千古の愛、天上の詩あらすじ、49話ネタバレ

天啓(てんけい)は皆に真実を明かしました。白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)のために、周到な計画を立てただけでなく、分身を作り混沌の力を修練し、最後は自ら劫難に立ち向かったのです。これらの全ては、白玦(はくけつ)が上古(じょうこ)への想いを決して忘れていなかったことを証明しています。天啓(てんけい)は上古(じょうこ)を淵嶺沼沢に招き、白玦(はくけつ)の最後を見送るよう促しました。しかし、彼女が到著した時には、劫難は既に過ぎ去り、白玦(はくけつ)の姿はどこにもありませんでした。上古(じょうこ)は悲しみに暮れ、白玦(はくけつ)を恨みきれないうちに、彼が自分の前からいなくなってしまったことを嘆きました。

清池宮で万年もの孤独を耐え、北海の深淵で千年もの間氷漬けになり、青龍台で自らを犠牲にした白玦(はくけつ)が、こんなにもあっさりと自分の前からいなくなってしまったことが、上古(じょうこ)には理解できませんでした。白玦(はくけつ)の消滅に、上古(じょうこ)は深い悲しみに打ちひしがれ、長い間淵嶺沼沢を離れようとはせず、奇跡が起こることを待ち続けました。

千古の愛、天上の詩あらすじ、49話ネタバレ

三年後、炙陽(せきよう)の神力は完全には回復していませんでしたが、天啓(てんけい)が神界の事務を補佐してくれたおかげで、比較的穏やかな日々を送っていました。ある時、天啓(てんけい)は炙陽(せきよう)に元啓(げんき)を指導するよう提案しましたが、炙陽(せきよう)は自分がその任に耐えられないと考えました。そこで天啓(てんけい)は、白玦(はくけつ)と同じく厳格な東華(とうか)に元啓(げんき)を師事させることを提案しました。炙陽(せきよう)は元啓(げんき)を連れて上古(じょうこ)を訪ね、神界に戻るよう説得しましたが、上古(じょうこ)は依然として白玦を探し続けていました。炙陽(せきよう)は無理強いせず、元啓(げんき)を連れ帰り、東華(とうか)が神位に就いた後、元啓(げんき)に修行をさせ、再び上古(じょうこ)の元へ戻らせることを約束しました。

妖界に復位した常沁(じょうしん)は、森羽(しんう)に別れを告げ、人間界へと旅立ちました。森羽(しんう)は引き留めようとしましたが、常沁(じょうしん)の決意は固く、森羽(しんう)には妖界の統治に専念してほしいと願っていました。景昭(けいしょう)は暇さえあれば朝聖殿を訪れ、蕪浣(ぶかん)に付き添っていました。一方、上古(じょうこ)は梧桐林で鳳染(ほうせん)と会い、ある鳳族の少年に景澗(けいかん)の神識を見つけたことで、鳳染(ほうせん)のために喜びました。鳳染(ほうせん)が白玦と景澗(けいかん)の無情さを嘆いた時、上古は景澗(けいかん)の存在を明かし、景澗(けいかん)が肉体を取り戻して戻ってくるのを待つよう励ましました。

上古は白玦がもう戻ってこないかもしれないと理解していましたが、それでもわずかな希望を抱いていました。景澗(けいかん)のように、もしかしたら白玦も自分の元へ戻る方法を探しているかもしれない、と。紅日(こうじつ)はわざわざ上古を訪ね、白玦から託された神識を渡しました。これにより、上古は白玦が密かに古君(こくん)を救っていたことを知りました。彼女は紅日(こうじつ)に他に何か知らないことがあるのかと問いただしましたが、紅日(こうじつ)の答えは、白玦に関する秘密はもう何も知らないというものでした。これにより上古は、もし自分も白玦のことを忘れてしまったら、白玦は本当に三界から消えてなくなってしまうのだと悟りました。

白玦の言葉を思い出し、上古はもう一度賭けに出ることにしました。彼女は乾坤台にひざまずき、祖神に白玦を返すよう祈り、もし葉わなければ、新しい火神が誕生するまで跪き続けると誓いました。五百年が過ぎ、火神は現れず、白玦も戻ってきませんでしたが、上古は体を蝕まれながらも、跪き続けました。天啓(てんけい)たちは上古に帰るよう説得しようとしましたが、彼女は断固として拒否しました。

ついに、天啓(てんけい)の努力も虚しく、乾坤台に動きがあり、新しい火神がもうすぐ誕生することを告げました。皆は白玦の転生を願い、期待に胸を膨らませました。白玦が現れた時、上古は焦るように清穆(せいぼく)なのか柏玄(はくげん)なのか尋ねましたが、彼は清穆(せいぼく)でも柏玄(はくげん)でもなく、彼女が深く愛する白玦でした。白玦の転生を確認した上古は、喜びの涙を流し、乾坤台へと駆け寄り、失而復得の愛しい人を強く抱きしめました。