第9話あらすじとネタバレ
張殷殷(ジャン・インイン)と青衣(チンイー)は慧海法師に追われ、絶体絶命の危機に陥っていたところを、済天下に救われました。三人は酒を酌み交わし語り合っていましたが、そこに慧海法師が再び手下を引き連れて現れ、張殷殷(ジャン・インイン)と青衣(チンイー)を捕らえ連れ去ろうとします。まさにその時、紀若塵(ルオチェン)と張殷殷(ジャン・インイン)の母が駆けつけ、二人を救出。形勢不利と見た慧海法師は慌てて退散します。

済天下もその隙に静かに立ち去ります。張殷殷(ジャン・インイン)は喜んで母に事の次第を話そうと振り向いた瞬間、平手打ちを食らいます。彼女は自分が勝手に下山したことが原因だと理解しつつも、紀若塵(ルオチェン)と共に歩む決意は揺るぎませんでした。その後、張殷殷(ジャン・インイン)の母は紀若塵(ルオチェン)に、紫陽(しよう)真人から顧清(グー・チン)との結婚話を持ちかけられた際に、はっきりと断らなかったのかと問いただし、塵縁を断つように頼みます。この話を聞き、張殷殷(ジャン・インイン)は深く傷つき、涙を浮かべながら紀若塵(ルオチェン)が他の女性と結婚するなど信じられないという様子でした。
それでも紀若塵(ルオチェン)は師匠の妻に張殷殷を必ず守ると約束し、彼女を追いかけて自分の誓いを説明しますが、全ての真実を明かすことはまだできません。篁蛇の出現が間近に迫り、人々に恐怖が広がる中、皆で力を合わせ危機に立ち向かいます。紀若塵(ルオチェン)と張殷殷は巡回中、ついに彼の秘密 ― 本物の謫仙ではないこと、正体がバレれば張殷殷に迷惑がかかることを恐れていること ― を打ち明けます。

真実を知った張殷殷は、逆に気持ちが楽になり、紀若塵(ルオチェン)と顧清(グー・チン)の結婚の心配をするのをやめ、彼の出自を理由に軽蔑するようなことはないと告げます。翌朝、二人は篁蛇が目覚めたことに気づき、懸命に抵抗しますが敵わず、張殷殷の両親の助けもあって事態を収拾します。紀若塵(ルオチェン)は命がけで篁蛇の体内に入り宝物を手に入れ、生死の境を彷徨った後、無事に生還します。
しかし、孫果(そんか)が慧海法師を連れて宝物を要求しに現れ、再び争いが始まります。この時、顧清(グー・チン)と吟風(イン・フォン)も紀若塵(ルオチェン)の本当の身分を聞きつけ、真相を確かめるために彼を探し始めます。

第10話あらすじとネタバレ
張殷殷(ジャン・インイン)は傷ついた紀若塵(ルオチェン)を宿屋へ連れて行ったが、そこで何者かに気絶させられてしまう。犯人は紀若塵(ルオチェン)の養父母だった。彼らは誤って紀若塵(ルオチェン)を傷つけてしまったことに気づき、慌てて彼を目覚めさせる。紀若塵(ルオチェン)は目覚めると、日夜恋焦がれていた花娘(かじょう)と張叔の姿を見て、感激のあまり二人を抱きしめ、すぐに張殷殷(ジャン・インイン)の容態を心配する。花娘(かじょう)と張叔は彼を落ち著かせ、昔話に花を咲かせながら、殷殷は一時的な気絶で、すぐに目を覚ますと告げる。

会話の中で、紀若塵(ルオチェン)は自分が身につけている青石(チンシー)が、実の両親から奪われたものであることを知る。そして、花娘(かじょう)と張叔は真実を明かす。紀若塵(ルオチェン)は劫を受ける運命にある「応劫之人」であり、彼らの正体は九幽派の頂点に立つ高手、「雌雄双魔」であると。紀若塵(ルオチェン)の修仙の道、そして今回の魔物との戦いは、すべて運命づけられていたのだ。雌雄双魔は、三界の平和を実現する方法を探すために、紀若塵(ルオチェン)を育ててきたのだった。
紀若塵(ルオチェン)は話を聞き、心が激しく揺さぶられる。震える声で花娘(かじょう)に張殷殷(ジャン・インイン)の救助を懇願する。張叔は紀若塵(ルオチェン)に布袋を渡し、「時が来るまで開けてはならない」と釘を刺す。その後、張殷殷(ジャン・インイン)は目を覚まし、何が起こったのか分からず困惑する。紀若塵(ルオチェン)は雌雄双魔と別れを告げ、殷殷を連れてその場を去る。

師匠のもとへ駆けつけた紀若塵(ルオチェン)は、国師(こくし)を撃退するのを助ける。吟風(イン・フォン)と顧清(グー・チン)も加勢に駆けつける。戦いが終わると、紀若塵は吟風(イン・フォン)に、自分が谪仙を騙っていたのは意図的なものではなく、幼い頃に花娘(かじょう)に無理やり青石(チンシー)をつけさせられたことが原因で、それ以降の出来事は自分の意誌ではなかったと告白し、深く罪悪感を抱いていることを伝える。吟風(イン・フォン)は紀若塵が谪仙の身分を借りて他人を騙っていたことは気にしないが、顧清(グー・チン)を騙っていたことには激怒し、紀若塵の命を奪おうとする。二人は激しい戦いを繰り広げる。
吟風(イン・フォン)が紀若塵を殺そうとした瞬間、張殷殷(ジャン・インイン)が身を挺して紀若塵の前に立ちはだかり、傷を負ってしまう。駆けつけた顧清(グー・チン)は事の顛末を知り、悲しみに暮れる。紀若塵は自ら問題を解決することを決意し、張殷殷(ジャン・インイン)を魔将に託す。そして、吟風(イン・フォン)に敗れはするものの、顧清(グー・チン)の腕の中で慰められ、紀若塵が天下蒼生の為に犠牲になったことを理解する。

死の間際、紀若塵は顧清(グー・チン)の頬を優しく撫で、本来は張殷殷と結婚するつもりだったこと、それが葉わなかったことを悔やむ。しかし、人生に悔いはないと言い残し、息を引き取る。紀若塵の死により、張殷殷の両親が張っていた陣法が破られ、命の危機に瀕するが、紫陽(しよう)真人が間一髪で駆けつけ、二人を救う。
顧清(グー・チン)は紀若塵を救うため、自らの仙人法相を捨ててしまう。吟風(イン・フォン)はその光景を目にし、悲嘆にくれる。無尽海(むじんかい)で目を覚ました張殷殷は、紀若塵を探しに行こうと強く主張し、魔将は仕方なく彼女を行かせる。人々は紀若塵を西玄(せい げん)へ連れ帰り、数日間静養させた後、紀若塵は奇跡的に蘇生する。そして、まず張殷殷の無事を気遣う。石磯(シー・ジー)がやってきて紀若塵を叱責し、顧清が彼を救うために仙人の地位を捨てたことを伝える。紀若塵はすぐに顧清のもとへ行き、感謝の言葉を伝える。
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