第27話あらすじとネタバレ
張殷殷(ジャン・インイン)は過去の記憶がフラッシュバックし、激しい頭痛と鼻血に襲われる。それでも懸命に記憶をたどり、紀若塵(ルオチェン)との思い出を一つ一つ繋ぎ合わせ、ついに彼を思い出した。記憶を取り戻した殷殷は、紀若塵(ルオチェン)に抱きつき、二度と忘れないと涙ながらに誓う。泣きじゃくる殷殷の姿に心を痛めた紀若塵(ルオチェン)は、たとえ一緒にいられなくても、殷殷がこれからの人生を穏やかに過ごせるならそれでいいと心に決める。そして、優しく殷殷の鼻血を拭う。

雪の中で目を覚ました殷殷は、すぐに青衣(チンイー)の行方を尋ねる。青衣(チンイー)は冗談めかして、そんなに忘れっぽいと玄真(げんしん)のことが心配になる、と言いながら殷殷を支え、家の中へ連れて帰る。遠くから殷殷が家の中に入るのを見届けた紀若塵(ルオチェン)は、静かにその場を去る。再び記憶を失った殷殷は、この世界で最も自分を愛する人が危険な旅へと一人出て行ったことに全く気づいていない。
夜、殷殷は夢を見る。見知らぬ男が自分の前を歩き、どんなに呼びかけても振り返らない。夢の中の男が紀若塵(ルオチェン)だと気づいていない殷殷だが、この人物が自分にとって非常に大切な存在であることを本能的に感じている。まるで人生で最も大切なものを失ってしまったかのような深い喪失感に襲われ、どうすることもできない。殷殷の苦しみを見る青衣(チンイー)は、彼女と紀若塵(ルオチェン)が二度と互いを忘れないようにと密かに願う。

殷殷が西玄(せい げん)へ戻るつもりだと知った青衣(チンイー)は、紀若塵(ルオチェン)を探すために彼女に同行することを決意する。二人は霊鳥に乗って霊穴へ向かい、紀若塵(ルオチェン)を見つけようとする。一方、顧清(グー・チン)は紀若塵(ルオチェン)に過ちを繰り返すべきではないと忠告するが、紀若塵(ルオチェン)は自分の考えを曲げない。吟風(イン・フォン)は顧清(グー・チン)に紀若塵(ルオチェン)に騙されるなと警告し、紀若塵(ルオチェン)に仮省の色が見えないと見るや、剣を抜いて吟風(イン・フォン)と共に紀若塵に立ち向かう。
霊穴に到著した殷殷は、青龍と白虎(びゃっこ)が重傷を負っているのを見つけ、すぐに青衣(チンイー)に彼らの治療を任せ、自身は紀若塵を探しに向かい、戦闘に加わる。紀若塵を守るため、殷殷は顧清(グー・チン)の攻撃を受け止め、二人は一緒に穴の中へ落ちていく。この光景を目にした顧清(グー・チン)は、衝撃のあまり気を失ってしまう。

紀若塵を排除した後、吟風(イン・フォン)は謎の人物を見つけ、約束通り仙雲魄を渡すよう要求する。仙雲魄を手に入れた吟風(イン・フォン)は、意気揚々と顧清(グー・チン)の元へ向かう。孫果(そんか)は、今後吟風(イン・フォン)が貞武観の西玄(せい げん)攻撃に協力しないのではないかと懸念し、止めようとするが、謎の人物は吟風(イン・フォン)が必ず助けを求めに来ると保証し、孫果(そんか)に仙力を授ける。
その後、顧清(グー・チン)は悪夢にうなされるようになる。紀若塵の修為を奪うつもりだったが、誤って彼を刺し殺してしまったことに気づく。吟風に利用され、自分の剣で紀若塵を殺してしまったのだと悟った顧清は、吟風の行為は魔と何が違うのかと問い詰める。
紀若塵と殷殷が共に命を落としたという知らせを聞き、殷殷の両親は深い悲しみに暮れる。青衣(チンイー)は自責の念に駆られ、殷殷と紀若塵の仇を討つことを誓い、修行に励むことを決意する。秋水(チウシュイ)師兄、姬氷(きひょう)仙、そして玄真(げんしん)も敵討ちに加わることを表明する。この状況の中、吟風は顧清の仙人法相を修復する方法を見つけたと言うが、塵縁を断ち切れていない顧清はそれを拒否する。しかし、吟風は諦めず、必ず解決策を見つけると誓う。
第28話あらすじとネタバレ
殷殷と紀若塵(ルオチェン)は洞窟に落ちた後、意識を失いました。紀若塵(ルオチェン)が目を覚ますと、穴の中にいて、玉童(ぎょくどう)と名乗る子供が穴の縁にしゃがみ込み、彼の素性を尋ねていました。何故空から落ちてきたのに死ななかったのかと不思議がっていました。紀若塵(ルオチェン)は急いで穴から這い上がり、一緒に落ちてきた女性を見なかったかと玉童(ぎょくどう)に尋ねました。玉童(ぎょくどう)は見ていないと答えましたが、重傷を負った狐の妖が大神官に石屋に連れて行かれたと話しました。それが殷殷だと知った紀若塵(ルオチェン)は玉童(ぎょくどう)に案内を懇願しました。玉童(ぎょくどう)は城主への報告が必要だと最初は拒否しましたが、紀若塵(ルオチェン)の度重なる頼みについに折れました。

一方、殷殷は目を覚ますと見知らぬベッドの上で、見知らぬ二人に囲まれていました。ここはどこかと尋ねると、九幽の祈玉城だと告げられます。なぜここにいるのかと困惑しているところに、紀若塵(ルオチェン)が現れました。二人は再会を喜び、涙を流しました。殷殷は紀若塵(ルオチェン)との日々も含め、全ての記憶を取り戻したと告げます。殷殷の傷を治すため、紀若塵(ルオチェン)は藍焰を使おうとしますが、効果がなく、殷殷は再び気を失ってしまいます。このことで大神官と城主は紀若塵(ルオチェン)を神人と考え、祈玉城の民を救ってくれるよう頼みます。
その頃、孫果(そんか)は部隊を率いて西玄(せい げん)山麓の無涯鎮を包囲攻撃し、混乱を招いていました。幸い紫陽(しよう)真人が冷静に対処し、人々をまとめて西玄(せい げん)を守っていました。九幽では、日々が過ぎゆくにつれ、殷殷の体は徐々に回復し、二人は幸せな日々を送っていました。紀若塵(ルオチェン)は花で殷殷に求婚し、殷殷はそれを受け入れ、九幽で結婚することを決めます。しかし、婚礼後の祝いの席で、殷殷は突然血を吐いて倒れてしまいます。

紀若塵(ルオチェン)は殷殷を部屋に連れ帰り、城主になぜ殷殷の容態が良くならないのかと問い詰めます。そこに玉童(ぎょくどう)が飛び込んできて真実を明かします。大神官は二人を騙しており、与えられた薬は効果がないどころか病状を悪化させていたのです。城主は、九幽の海の底に民を脅かす塔が出現し、紀若塵(ルオチェン)の藍焰だけがそれを破壊できると説明します。殷殷はこの話を聞き、紀若塵の身を案じながらも、彼が無事でいてくれることを願い、危険を冒さないよう説得します。
また、吟風(イン・フォン)は謎の人物に顧清(グー・チン)の情縁を断ち切る手伝いをしてくれるよう頼もうとしますが、孫果(そんか)は西玄(せい げん)への攻撃に協力することを条件として提示し、吟風(イン・フォン)は仕方なく承諾します。このような状況の中、殷殷は紀若塵と静かに暮らすことを願う一方、紀若塵は思い悩んでいました。

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