第13話あらすじとネタバレ
夷厲が戻ると、妹に鳳凰のことに幹渉するなと叱責した。しかし、藍蘇(らんそ)も事情が分からず、恋人である欧亜(おうあ)の頼みを断れなかっただけだった。

再び欧亜(おうあ)の名を聞いた夷厲は、怒り立ち、妹の行動を非難した。そして、妖王(ようおう)から五日以内に鳳凰を差し出し、鳳凰を妖界に連れてきた者を捕らえなければ罰を与えるとのお手形が出ていることを明かした。これからは、藍蘇(らんそ)を安全な場所に閉じ込め、二度と外に出さないと言う。
事の重大さを知った藍蘇(らんそ)は、こっそり欧亜(おうあ)に知らせようと決意する。彼女はすぐさま欧亜(おうあ)の元へ行き、妖王(ようおう)が鳳凰を妖界に連れてきた者を捜していることを伝え、一旦妖族を離れ、事態が収まるまで待つように勧めた。周囲に急かされ、欧亜(おうあ)は慌ててその場を去り、藍蘇(らんそ)に自分の身を案じるよう頼んだ。

欧亜(おうあ)は外に出て預言者を探し出し、鳳凰を愛し、既に自分の傍に置いていること、そしてそれが妖境の運命を変えることができると信じていることを告げた。預言者は欧亜の鳳凰への想いを理解しつつも、感情に惑わされないように忠告した。そして、鳳凰が逃げ出したことを聞き、欧亜に早く見つけるよう急かした。
早朝、炎越(えんえつ)はわざわざ市場へ行き、美味しい食べ物を魏枝(ぎし)のために買って帰った。魏枝(ぎし)は炎越(えんえつ)が持ち帰った食べ物を見て喜んだが、その出所を聞くとすぐに食べるのを止めるように言った。それらの食べ物を避けるため、魏枝(ぎし)は茸を採りに行くと口実をつけたが、思いがけず炎越(えんえつ)も一緒に行くと申し出て、魏枝(ぎし)は驚いた。

二人はすぐに小さな森へ茸を探しに行った。魏枝(ぎし)が石につまずきそうになった時、炎越(えんえつ)はすかさず彼女を支え、微妙な空気が流れた。道中、魏枝(ぎし)と炎越(えんえつ)は互いの家族の話などをし、心を通わせた。
一方、意児(いじ)は魔界に残り、慕南(ぼなん)のために滋養のあるスープを作り、勇気を出して彼に食べさせた。夜、炎越(えんえつ)は不眠症のため庭で木彫りをしていたが、誤って手を傷つけてしまった。翌朝、魏枝は炎越(えんえつ)が自分のために彫った小さな像を見つけ、喜びでいっぱいになった。

意児(いじ)的料理を味わった慕南(ぼなん)は、懐かしい味を思い出し、全てを平らげた。夜、魏枝は炎越(えんえつ)が寝床にいないことに気づき、外に出ると疲れ切った彼を見つけ、心を痛めた。翌日、炎越(えんえつ)の病状は悪化し、昏睡状態に陥った。魏枝は懸命に看病し、炎越(えんえつ)が自分のために薬草を採りに行って怪我をしたと知ると、もう彼に危険なことをさせないと決意した。
魔界では、慕南(ぼなん)が部下に命じて意児(いじ)に様々な贈り物を送らせた。意児(いじ)的著ている服を見て、慕南(ぼなん)は魏枝を思い出した。藍蘇(らんそ)は欧亜を逃がした後、全ての罪を一人で背負った。魏枝は家に帰ると炎越(えんえつ)の姿がなく、心配していたが、炎越(えんえつ)が自分のため外へ行ったことを知り真相を理解した。そして、炎越が苦しそうな表情で倒れるのを目の当たりにしたのだった。

第14話あらすじとネタバレ
炎越(えんえつ)は何も言わずに倒れ、意識を失った。同時に、魔界にいた慕南(ぼなん)は炎越(えんえつ)の異変を感じ、内心でほくそ笑んだ。

魏枝(ぎし)は昼間を利用して、炎越(えんえつ)の治療薬となる薬草を採るため山へ登り続けた。そこで黒いカラスに出会い、カラスが伝える危険な知らせを理解した。それでも魏枝(ぎし)は恐れることなく、月明かりの下で家族に手紙を書き、黒カラスに届けるよう頼んだ。
意児(いじ)は食事を作り終えると、慕南(ぼなん)に味見をしてもらうため、わざわざ彼のもとを訪れた。食事の後、慕南(ぼなん)は突然前世の姉を思い出し、意児(いじ)の手を握りしめ、心の苦しみを訴えた。彼は姉だと信じている意児(いじ)を側に置いて、償いをしようと決意した。しかし、慕南(ぼなん)が泣き崩れた時、意児(いじ)は自分が彼の言う姉ではないと説明した。それでも慕南(ぼなん)は自分の思いに囚われたままで、意児(いじ)を強く抱きしめた。意児(いじ)はすぐに彼を突き放し、二人は腰を下ろして話し合い、互いを慰め合った。

藍蘇(らんそ)は妖王(ようおう)によって牢獄から解放され、途中で欧亜(おうあ)と出会う。彼が自らを罠に嵌めたことを知り、責め立てた。意児(いじ)が魔界に侵入したという知らせは天帝(てんてい)の耳にも届き、天帝(てんてい)は意児(いじ)に三ヶ月の謹慎を命じた。叔母に会うと、意児(いじ)は魔界でわざわざ見つけてきたものを差し出した。普段は活発な意児(いじ)が罰を受け入れる様子に、天后(てんこう)は大変驚いた。意児(いじ)はまた、叔母に、自分のやり方で慕南(ぼなん)の苦しみを救いたいという思いを伝えた。
天后(てんこう)は意児(いじ)が魔界へ行ったことを天帝(てんてい)に告げた。鳳凰の三度目の涅槃によってもたらされるかもしれない災いに対し、彼らは炎越(えんえつ)の問題解決能力に大きな期待を寄せていた。欧亜(おうあ)は縄で縛られ、街を引きずられていく姿は人々の注目を集め、愛する人が苦しむのを見て、藍蘇(らんそ)は心を痛めた。

間もなく、魏枝(ぎし)がカラスを使って連絡を取っていることが魏凌月(ぎりょうげつ )に知られた。魏凌月(ぎりょうげつ )はカラスを撃ち落とし、わざと未知の家の前で倒れた。目を覚ました魏凌月(ぎりょうげつ )は、家族が朝廷によって処刑されそうになっているという嘘の話をでっち上げ、魏枝(ぎし)はそれを信じ込み、一人で家族を助けに戻ろうとした。そして魏凌月(ぎりょうげつ )に炎越(えんえつ)に知らせるように頼んだ。
魏枝(ぎし)が牢獄に戻って家族を救おうとする計画は国師(こくし)の部下によって漏洩し、彼らはこれを利用して鳳凰を捕らえようと企んでいた。炎越(えんえつ)は魏枝(ぎし)が去ったという知らせを聞くと、すぐに助けに向かおうとしたが、体内の毒が突然発作を起こし、再び倒れて意識を失ってしまった。

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