第4話あらすじとネタバレ
上古(じょうこ)は白玦(はくけつ)に混沌本源を返して欲しいと思いつつも、直接頼むのはプライドが許さず、月弥(げつび)に愚痴をこぼしていました。月弥(げつび)は上古(じょうこ)のために長淵殿へ行き、白玦(はくけつ)に掛け合おうとしますが、既に紅日(こうじつ)によって混沌本源は用意されており、あっさり月弥(げつび)に渡されます。
ある日、上古(じょうこ)はこっそり長淵殿へ行き、入定中の白玦(はくけつ)を見つけ、混沌本源を取り戻すチャンスだと考えます。しかし、試みは失敗。以前の経験から、口移しでなければ本源を取り戻せないと思い込み、再び試みようとしますが、白玦(はくけつ)が目を覚ましてしまい、ただの休憩だったと分かり、上古(じょうこ)は気まずくなります。
自分の宮殿に戻った上古(じょうこ)は、白玦(はくけつ)のことを忘れようと月弥(げつび)とサイコロ遊びに興じます。一方、白玦(はくけつ)は上古(じょうこ)を慰めようと紅日(こうじつ)に相談し、甘い言葉を教わり、告白するようにアドバイスされます。紅日(こうじつ)の教え通りに上古に告白する白玦の真摯な姿に、上古は心を打たれ、天啓(てんけい)と月弥(げつび)もその様子を面白がって見ていました。
白玦が去った後、上古はすぐに追いかけ、それを見た月弥(げつび)は二人がお価合いだと冷やかします。天啓(てんけい)は普華(ふか)が二人の仲を取り持っているのではないかと疑い、普華(ふか)に問いただし、桃花淵で姻縁大会を開くように頼みます。白玦にも招待状を送りますが、出席するとは思っていませんでした。
その後、白玦は上古に薬を届けに行った際に、上古と天啓(てんけい)の会話を偶然耳にします。上古が天啓(てんけい)に好意を寄せていると聞き、白玦は居心地が悪くなり、静かに立ち去ります。しかし、姻縁大会に白玦が現れ、多くの女神から注目を集め、上古は嫉妬します。上古がヤキモチを焼いているところに、白玦が薬を届け、九幽の件を謝罪したため、上古の機嫌は直ります。
雪迎(ゆきむかえ)は上古と白玦の親密な様子に嫉妬し、祝いの席でわざと上古の服に酒をこぼします。白玦はすぐに駆けつけ、上古の服を著替えさせ、窮地を救います。二人は翌日、長淵殿で学ぶ約束をし、上古が帰ろうとしたところ、日神(にっしん)と月神が自分について悪く言っているのを耳にします。天啓(てんけい)は上古をかばい、一方、月弥は普華(ふか)に姻縁の糸を結ぶように迫り、法宝を手に入れます。その法宝で想いを寄せる天啓(てんけい)を繋ぎ止めようとしますが、誤って日神(にっしん)と月神を繋いでしまいます。
白玦が長淵殿に戻ると、雪迎(ゆきむかえ)は白玦に告白しますが、白玦は相手にしません。白玦が雪迎(ゆきむかえ)の酒をこぼしたことを咎めようとした時、日神(にっしん)と月神が下界へ降り、神界は大混乱に陥ります。白玦は上古を連れて桃花淵から避難します。普華(ふか)は上古と白玦の縁を結ぼうと、上古を幻境に閉じ込め、白玦も巻き込まれます。
幻境の中で、上古は甘い思い出に浸り、白玦はその内容に顔を赤らめます。心を落ち著かせるため、白玦は一緒に清心訣を唱えようと提案します。上古は聞き入れず、白玦が入定中に一人で遊び、偶然にも全ての者の命盤を見ることができることに気づき、好奇心から白玦の命盤を開きます。白玦の厳しい修行や大戦の様子を見て、仮噬を受けそうになりますが、白玦が間一髪で止めます。
この経験を通して、上古は他人の命盤を覗くことの危険性を理解し、白玦の過去に心を痛めます。
第5話あらすじとネタバレ
白玦(はくけつ)は普段、一人でいることに慣れ、誰に対しても冷淡な態度を取っていました。しかし、上古(じょうこ)はそんな彼の孤独な様子を不憫に思い、自ら白玦(はくけつ)の手を取り、今まで感じたことのない温もりを伝えました。人と人との触れ合いの素晴らしさを語り、ずっとそばにいると約束する上古(じょうこ)に、白玦(はくけつ)の心には温かい感情が芽生え始めます。
普華(ふか)は朝早く、仕掛けた幻境を起動し、歓喜室に閉じ込められた上古(じょうこ)と天啓(てんけい)を解放しようとしましたが、思いがけず白玦(はくけつ)と遭遇します。天啓(てんけい)の頼みで歓喜室を作ったことを知った白玦(はくけつ)は、普華(ふか)を叱責し、この件について二度と口にすること、ましてや他者に知られることを禁じました。その後、白玦(はくけつ)は優しく上古(じょうこ)を抱きかかえ、寝室へ連れて行き、安らかに眠れるようにしました。この様子を見て、多くの女神たちが羨望の眼差しを向けます。
日神(にっしん)と夜神の行動が下界で混乱を引き起こし、炙陽(せきよう)は激怒し、二人を罰しようとします。月弥(げつび)は自分が誤って紅縄を投げたことが原因だと考え、全ての責任を負おうとしますが、天啓(てんけい)が二人のために出てきて、全ての責任は自分にあると主張します。そして、普華(ふか)に頼んで上古(じょうこ)との仲を取り持ってもらおうとしたことを告白し、炙陽(せきよう)の怒りを買い、面壁思過を命じられます。
神界の神々は、白玦(はくけつ)が一体誰に心を動かされたのか興味津々で、こっそり賭けを始めます。このことを知った白玦(はくけつ)は、彼らを責めるどころか、自分が真面目すぎると自嘲し、紅日(こうじつ)さえも彼の変化を不思議に思います。上古(じょうこ)は自分の心に変化が生じていることに気づきますが、人を好きになるという感情がどのようなものか分からず、普華(ふか)に相談します。普華(ふか)は上古(じょうこ)にじっくり考えるようにアドバイスし、お酒を渡して、心の答えを探すように促します。
普華(ふか)の言葉を聞いた後、上古(じょうこ)の心は白玦(はくけつ)の姿でいっぱいになります。お酒の力もあって、思わず白玦(はくけつ)の元を訪れ、星を見に連れて行ってほしいと甘えます。星空の下で、上古(じょうこ)は白玦(はくけつ)の肩にもたれかかり、安心して眠りにつきます。上古(じょうこ)が眠った後、白玦(はくけつ)は乾坤台からの警報を受け、玄一(げんいつ)が幽閉されているとはいえ、まだ上古(じょうこ)に危険が及ぶ可能性があると気づき、不安になります。
白玦は炙陽(せきよう)の元を訪れ、乾坤台の警報について報告し、他の神々が乾坤台に近づくことを禁じる命令を出すように要請し、自ら警護に当たります。神界の安全を案じる白玦の姿を見て、炙陽(せきよう)は彼に更なる責任を与えることを決意します。天啓(てんけい)が再び日神(にっしん)と夜神を同時に人間界に降臨させるような事態を防ぐためです。月弥(げつび)は天啓(てんけい)を見舞いますが、彼が自分を恋しがっているのではなく、ただお酒が飲みたかっただけだと知り、不満を感じます。
月弥(げつび)が天啓(てんけい)と紅縄の話をしている時、彼女は天啓(てんけい)が自分の気持ちに気づいたと思っていますが、天啓(てんけい)は彼女の気持ちを誤解し、好きな人のことを応援すると申し出たり、月弥(げつび)の兄貴分になると言い出したりして、月弥(げつび)を呆れさせます。上古(じょうこ)は白玦への想いが今までとは違うと確信し、月弥(げつび)にそのことを話すと、月弥(げつび)はすぐに彼女が好きな人を見つけたことに気づきます。上古は月弥(げつび)に好きな人の心を掴む方法を尋ね、月弥(げつび)は直接告白することを勧めますが、白玦の心を動かすのは簡単ではないため、特別な方法が必要だと忠告します。
月弥(げつび)の言葉にヒントを得た上古は、長淵殿へ行き、白玦のために凧を作ります。上古が修行とは関係のないことをしているのを見て、白玦は叱るどころか、一緒に凧作りを始めます。凧が完成すると、二人は一緒に凧揚げをし、楽しいひとときを過ごします。白玦の笑顔も自然になり、以前のような堅苦しさはなくなり、上古は幸せを感じます。禁閉室から出てきた天啓(てんけい)は、すぐに神界の噂、特に白玦のことを聞きまわります。姻縁大会の後、白玦が女君を連れて帰ったことを知りますが、彼はすぐに普華(ふか)を探し出し、その女君が上古なのかどうかを問い詰めようとします。
第6話あらすじとネタバレ
上古(じょうこ)は白玦(はくけつ)の歓心を得ようと、一生懸命に舞踊の稽古に励んでいた。初心者ゆえ、まだ足取りはおぼつかない。白玦(はくけつ)が上達の具合を見に来た時、上古(じょうこ)は彼を見ると途端に姿勢を正し、優雅な舞姿を披露した。その後、手作り凧を持って白玦(はくけつ)の元を訪れたが、嫉妬に燃える雪迎(ゆきむかえ)に凧を壊されてしまい、激しい口論となる。
雪迎(ゆきむかえ)は、上古(じょうこ)が身分を利用して白玦(はくけつ)の好意を得ていると非難し、自分の実力は上古(じょうこ)よりもはるかに上だと主張した。凧を壊された上に謝罪もされないことに憤慨した上古(じょうこ)は、雪迎(ゆきむかえ)に一対一の勝負を挑む。勝負では、雪迎(ゆきむかえ)は上古(じょうこ)に神器や混沌之力を使わせまいと挑発しながら、自分は不正をして勝利した。納得のいかない上古は神剣を抜いて雪迎(ゆきむかえ)に立ち向かう。雪迎(ゆきむかえ)はこの機に乗じ、周りの者に上古が自分をいじめていると嘘をついた。
争いが激化する中、白玦(はくけつ)が現れ、雪迎の策略を見破り、彼女を公衆の面前で叱責した。その後、白玦(はくけつ)は雪迎だけでなく、凧一つで冷静さを失った上古も叱った。凧を失い、慰められるどころか叱責された上古は、怒り心頭だった。雪迎は白玦に取り入ろうと謝罪するふりをしたが、白玦は見抜いており、千年分の霊力を奪う罰を与え、罰の証である雪珠を上古に送った。しかし、上古はその「贈り物」には全く関心を示さなかった。
白玦は上古のために壊れた凧を直し、彼女を喜ばせようと陰ながら尽くしていた。その後、鳳族の件で炙陽(せきよう)に会いに行った上古は白玦と出会い、雪迎の問題を彼が解決してくれたことを知り、すぐに白玦を許した。鳳族へ神獣選びに同行する件では、白玦は乗り気ではなかったものの。
鳳族の長老、鳳雲は上古に、祖神が選んだ神獣・鳳焰(ほうえん)が涅槃重生の過程で元神を失ったと報告した。このことを知った白玦は、上古と共に下界へ行き鳳焰(ほうえん)の元神を探すことに決め、盗んだ梧夕(ごゆう)を厳罰に処すことを決意した。実は梧夕(ごゆう)は鳳焰(ほうえん)と相愛の仲であり、涅槃後の鳳焰(ほうえん)が二人の愛を忘れてしまうことを恐れて、涅槃の際に元神を盗み、鳳焰(ほうえん)と駆け落ちしようとしていたのだ。
元神を追跡する途中、梧夕(ごゆう)は白玦の注意を逸らし、鳳焰(ほうえん)を一時的に逃がした。これに気づいた上古は宿に戻り鳳焰を見つけ出した。鳳焰との会話を通して、上古は鳳凰族としての彼女の苦悩と、梧夕(ごゆう)との真摯な愛を知り、深く感動し、二人を逃がすことにした。
白玦が戻ると、上古は既に酔っ払っており、酔った勢いで白玦にキスまでしてしまった。白玦は男女の分別をわきまえるように注意するが、上古は独特の理屈で返し、白玦を言葉を失わせる。結局、白玦は上古を眠らせ、一人で鳳焰の捜索を続けた。
梧夕(ごゆう)は人裏離れた場所に結界を張り、鳳焰と一時的に身を隠そうとしていた。しかし、すぐに招かれざる客が侵入し、鳳焰の元神を奪おうとする。
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