概要/あらすじ
『長風渡』(ちょうふうと)は、墨書白(ぼくしょはく)による古代恋愛小説です。身分違いの結婚から始まる柳玉茹(リウ・ユールー)と顧九思(グー・ジウスー)の物語で、互いに支え合い、成長していく二人の姿が描かれています。
物語は、当初は仮目し合っていた柳玉茹(リウ・ユールー)と顧九思(グー・ジウスー)が、どのようにして心を一つにし、人生を共に歩んでいくのかを描いています。良い夫との結婚を夢見て15年間努力してきた柳玉茹(リウ・ユールー)は、婚約前日に揚州(徉州)きっての放蕩息子、顧九思(グー・ジウスー)との結婚を強いられます。そして嫁いでみて初めて、顧九思(グー・ジウスー)もまた、彼女との結婚を強いられていたことを知り、絶望に打ちひしがれます。しかし、結婚3日目、柳玉茹(リウ・ユールー)は意を決して遊郭へ赴き、泥酔した顧九思(グー・ジウスー)に自らの思いをぶつけます。この出来事が二人の関係を変えるきっかけとなるのです。顧九思(グー・ジウスー)が没落した放蕩息子から高位高官へと上り詰めるまで、柳玉茹(リウ・ユールー)は常に彼のそばに寄り添い、励まし続けました。数々の困難を共に乗り越え、互いに支え合うことで、二人は揺るぎない絆で結ばれていくのです。
柳玉茹(リウ・ユールー)は結婚生活の中で、夫に頼るのではなく、顧九思(グー・ジウスー)の母から商売のノウハウを学び、自らの人生を切り開いていくことを決意します。努力を重ねることで、彼女は商売で成功を収めるだけでなく、顧九思(グー・ジウスー)に対する見方も徐々に変化していきます。彼の純粋さ、誠実さ、そして情熱的な一面に気づき始めるのです。一方、顧九思(グー・ジウスー)も、かつての放蕩息子から責任感あふれる立派な男へと成長し、ついには高位高官にまで上り詰めます。二人は共に支え合い、激動の時代を生き抜き、後世に語り継がれる美しい物語を紡ぎだしていくのです。
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